斉藤一美アナ、実況・絶叫の原点は「とんカツワイド」最終回にあり!?

斉藤一美アナ、実況・絶叫の原点は「とんカツワイド」最終回にあり!?

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7月21日の「おとなりさん」(文化放送)、午前9時台『教えて!全国☆ラジオスター』のコーナーに文化放送・斉藤一美アナが出演した。広島東洋カープ・秋山翔吾選手の1500本安打記念Tシャツを着て登場。早々に野球談議で盛り上がった。ラジオの話ではまず、1993年4月~1997年3月まで放送された『斉藤一美のとんカツワイド』を取り上げた。

斉藤一美「(『とんカツワイド』が)始まったときが25歳です。文化放送に入って4年目のアナウンサーに、夜の帯ワイドを任せよう、という。どうしてんだろう、この会社は、と思いました」

山根良顕「ほかの局はタレントさん、DJみたいな人がやっていた時代ですよね」

斉藤「そのときはラジオの夜ワイド戦国時代と呼ばれた時代で、ニッポン放送は伊集院光さん、TBSラジオは岸谷五朗さん、T-FM(Tokyo FM)が赤坂泰彦さん……。そこに25歳のよくわからない人間が入れられて、さあどうするか、という話です。特にしゃべりもおもしろくない、うまくない。なんで任されたんだろう……と思いつつしゃべっていました」

山根「プレッシャーの中で」

斉藤「必死さを支持してくれた優しいリスナーもいたんですけど、大多数ではなかった。他局からお客さんを連れてこられなくて、むしろその前に放送していた『サスケの夜はこんびんば!』のリスナーから『どうして1年で終わらせたんだ』って……」

斉藤アナは番組が「1番」になることを目指して奇抜な髪型(アンテナのように髪を立てて、あとは丸刈り)をしたり、その姿で出かけることで人の目に慣れたりしたという。1995年からスポーツアナウンサーとなり、2017年スタートの『斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI』でニュースキャスターを務め、いったんスポーツを離れたが、2022年から実況の現場に戻っている。その実況の原点は「とんカツワイド」にあるのだという。

斉藤「『とんカツワイド』の最終回で号泣してしまったんですよ。僕がもっとスタッフとうまくやっていたら、このワイドは長く続いていた、と。僕が変なプライドを持って、スタッフに背を向けた時期があったんです。自分は自分でやる、みたいな。ギクシャクしたのが放送に乗っていたのかな、って。いまだに当時のスタッフの方々に申し訳ない、という気持ちがあります」

山根「若いっちゃ若いですもんね。25歳から始めて30手前。仕事にできるようになって……でもそういう時期はみんなあるよ」

斉藤アナは後悔の念を抱いて「とんカツワイド」の最終回に臨んだ。「最初から最後まで号泣していた」という放送のあと、当時の先輩ディレクターから「一美、今日がいちばんよかったよ」と言われたのだという。

斉藤「初めて心を裸にしてマイクに向き合うことができた。それまでどこか、鎧兜をかぶってしゃべっていたんだな、って思ったときに『こういうことなんだ、ラジオって』と。4年間やった『とんカツワイド』のエンディングで気づけたんです」

坂口愛美「へえ~……!」

斉藤「だから、そのあと20年間スポーツアナウンサーをやることになりますけど、感情を隠さないしゃべりをするようになったんです。隠す必要ない!」

坂口「一美さんの号泣や絶叫の実況の原点は、『とんカツワイド』の最終回にあったということですね」

斉藤アナは3月、AmazonプライムでのWBC中継の実況を担当した。ラジオと同じスタンスで実況していると「言葉数が多い」「見ればわかる」といった意見も出た。そういった声やアドバイスを受けて、変化させていったという。また、当時YouTubeでエールをくれた古舘伊知郎さんは憧れのアナウンサーであり、選手にキャッチフレーズをつけるのも古舘さんの影響だという。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。


「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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