福井謙二グッモニ 7月19日(火) 第861回

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みなさんこんにちは。福井謙二グッモニです。
きょうのコメンテーターはジャーナリストの藤吉雅春さん。

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フランス・ニースのテロ事件から考える脅威の質の変化についてお話を伺いました。

藤吉さんはテロの脅威の質が変わってきたと話します。

冷戦後終結後の90年代に世界各地で起こった民族紛争とは違い、現代は解決・和平交渉による終結が見込めないものになったといいます。もちろん一旦は終結しますが、紛争の終結が安定につながらないため、不安定な状態が長く続くのです。

紛争が起きた場合、これまでは解決に向けて、和平調停や人道支援、安定化後の開発支援という順に進んでいましたが、この順番が通用しなくなりました。
終結しても治安が安定せず、不安定な状態が長くなり、人道支援や開発援助、食糧支援もできないという事態に。

したがって行政の建て直しができないため、国民は疲弊し、社会が消耗していき、新たな不満分子が登場するという悪循環になっているのです。

そして、テロリストの質も変わったといいます。
かつてはテロ組織で訓練された戦闘員が、海を渡り、国境を越えて潜入。自爆テロなどを実行すると考えられていました。
しかし、最近は戦闘員でもない、「悪に共感した人たち」が多くの命を巻き添えに大量殺人を行っています。
現在は、国対テロ組織ではなく、国という概念が消え、理性対感情が先走って、ダークサイドに墜ちる人との戦いになっているというお話でした。


今朝の特派員は小尾渚沙アナウンサー。

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3連休最後の昨日は「海の日」
先週土曜日には、ディズニーの最新映画「ファインディング・ドリー」が公開されました。

ということで本日はお泊り、探検ツアー...水族館は夜がおすすめというテーマで調べました。

水族館というと、昼間に家族と一緒に行くというイメージがありますが、最近は「夜の水族館」が大人にも、時には子ども達も人気だといいます。

「夜の水族館」が流行る背景には、ミステリアスな雰囲気の夜を楽しんでもらいたいという他に、夜の魚たちの本来の姿を見せたいという「行動展示」の両方の面があるようです。

小尾さんのおすすめ、オビワンは「アクアパーク品川」
今年の夏は「花火」をテーマに、「和モダン」に演出された空間の中でショーや展示、カフェなど様々な企画が楽しめます。

皆さんも夜の水族館、是非行ってみてくださいね。


エンタメいまのうちは、「第155回直木賞予想!」
今回も"嫁に隠れて本を買う"でお馴染み、グッモニの読書人・首藤淳哉プロデューサーが本日午後5時より行われる「第155回芥川賞・直木賞」の選考会を前に、候補作の紹介と予想をいたしました。

予想は今回で8回目。グッモニ恒例ですね。
過去、ズバリ的中したのが1回、2人受賞の片方を当てたのが1回。

今回は初エントリーの人がいないという珍しい状況で誰がとってもおかしくないといいます。
そんな中、候補6作品の中からの受賞予想は原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』

唯一の長編であることと、テロなどが頻発している最近の情勢だからこそ、そんな世の中を変えるような力を持っている小説として皆さんに読んでほしいという思いを込めて、受賞作に予想しました。

今回、的中するでしょうか。

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今回の直木賞候補作6作品についてはもちろん、さまざまな作品について綴る読書日記ブログ「嫁に隠れて本を買う」はこちらをご覧ください!

♪本日の楽曲
「夏休み」 よしだたくろう

明日もお楽しみに!!

グッモニ 2016年7月19日
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