村が苦手なガイド兼通訳とは? 「バカな旅」大竹まことが話題の本のウラ話に迫る
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ!』(文化放送・毎週月〜金曜11:30~15:00)。7月6日の放送は、集英社から発売中の『メソポタミアのボート三人男』の著者である、ノンフィクション作家の高野秀行氏をゲストに迎え、月曜パートナーの阿佐ヶ谷姉妹とともに話を聞いた。
阿佐ヶ谷姉妹・江里子「ゴールデンラジオにはおととし12月以来、一年半ぶりのご出演となります。ノンフィクション作家の高野秀行さんです。よろしくお願い致します」
高野「よろしくお願いします」
大竹「はい、バカな旅行を」
江里子「(笑)バカな旅行って言っちゃった」
高野「(笑)そのままですね」
大竹「これは、いつぐらいに行ってきた話なんですか?」
高野「最初が2018年で8年前。2回目が2024年で3年前ですね。コロナが入ってしまって、すごく間隔が空いてしまったんです」
大竹「3人で行った?」
高野「2人で行って。あと、現地の人をガイド兼通訳として雇って一緒に動いていたということです」
大竹「もう一人は山田隊長。この方はどんな方なんですか?」
高野「あの~、バカな方(笑)」
スタジオ(笑)
高野「世界で一番たくさん川を旅したっていう、バカな偉人です」
大竹「どんなもので川を下ったんですか?」
高野「パックラフトっていうカヌーの一種なんですけども、カヌーとゴムボートの中間ですかね」
大竹「1人乗り?」
高野「1人乗り。2人乗れるっていうんですけども、荷物とか乗せるので1人ずつ乗ってました」
大竹「これ、誰に行けと言われたわけでもなく?」
高野「(笑)いや、誰もそんなこと言う人いないですから。ボクがやりたくて」
江里子「あら~、芸人だと誰かに行けって言われてやるような…」
大竹「でも、それに近いですよね。誰かに行けって言われてじゃないと、なかなか」
高野「そうですね。自主的に芸人的なことやっている(笑)」
大竹「周りの反対は?」
高野「いや、さすがにこの年になると、誰も何も言わなくなりますね。若い時はいろいろありました」
大竹「そうですか。誰も何も言わなくなったっていうのは、ご家族も?」
高野「カミさんなんかもう最初から分かってますんで、「ああ、また行くの」とか言ってて」
大竹「バカな人と結婚しちゃったわ」
江里子「(笑)そうそうそう」
高野「言われるのは、人様にご迷惑をおかけしないようにっていう、それだけですね」
大竹「そんなんで、今回のご本は『メソポタミアのボート三人男』。2人で行ったんですけど、現地の人と一緒に3人っていうのがいいですね。この3人目の人っていうのはどんな人なんですか?」
高野「これは、レザンっていう名前のクルド人の人ですね、トルコに住んでいる。トルコの東側っていうのはクルドの人たちがマジョリティなんですけども、クルド語も話せるしトルコ語も話せるっていうので一緒に来てもらいました」
大竹「クルドっていうのは、なんか、国を持たない民とか言われていて、あの辺に分布はしてるんだけど、国があるわけじゃない人たち」
高野「そうですね。トルコにも2000万か3000万人ぐらいいると言われてますし、イラク、イラン、シリアにもいますよね」
江里子「でも、ご縁ですよね。この方が最初来る予定じゃなかった。ドタキャンでこの方になったっていう」
大竹「ええ? 何がドタキャンだったの?」
高野「ボクが昔から付き合いのある友達がいたんですけども、彼が来る予定だったのが「仕事が入ったからやめる」って言って「友達に任せたから、よろしく」って」
大竹「ずいぶん軽い感じで決まっちゃって」
高野「本当、そうですね。で、行って会ったら「君たちは一体何したいの?」って聞かれて、すごいびっくりしました」
阿佐ヶ谷姉妹・美穂「聞いてなかったんですよね」
高野「で、説明したら「君たちは冒険家みたいだな」って驚いてるんですけども。まあ、なんでもいいんでしょうね、きっとね」
大竹「この3人旅は、そのクルドの方と揉め事もなく?」
高野「揉め事もなくというのか、彼は村が苦手っていうすごい欠点があって」
大竹「ちょっと待ってください。だって、川下って行くんなら、あちこちの村と交流とかしなくちゃいけないのに」
高野「それが目的で行ってるんですよね、こちらはね」
大竹「だけど、村が苦手って言われたら」
高野「そう。だから、ほとんどいないんですよ。だいたい、朝と夕方にボクらんとこに来て、テントだとかいろんな荷物を、彼が車で乗せてってくれたりするんで、それを引き取りに来て。で、ピューって帰っちゃうんですよね。ほとんど5分か10分しかいなくて。村の人と話すと緊張するとかって言ってて」
大竹「じゃあ、もう、ボート三人男じゃないじゃないですか」
高野「そうなんですよ。2人男(笑)」
大竹「なんで、あえて3人にしたんですか?」
高野「こいつがいろんな揉め事を引き寄せてきたりとかしてね。本当に迷惑して。でも書くときにはその揉め事が書けるんで、すごく楽しくなりました」
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