木村草太「アメリカによるICC(国際刑事裁判所)への攻撃はおかしい」
トランプ大統領はICCがアメリカの主権を攻撃していると主張して、赤根所長への個人制裁まで科すという心配な事態が続いています。
8月25日の「武田砂鉄ラジオマガジン(文化放送)」では、憲法学者で東京都立大学教授の木村草太がこの問題について語りました。
木村「国の枠を超えた国際機関が一国の首相や軍の指揮官に逮捕状を出して、裁判にかけていると聞きますと、国家主権への侵害だと感じる人もいるかもしれません。しかしICCの適用対象はあくまで条約加盟国の中で起きた犯罪であって、条約に加盟していないアメリカ国内の犯罪についてICCが勝手に裁判できるというものではありません。
また訴追対象の犯罪というのは集団殺害や国家組織が行う奴隷化や性虐待、理由なしの投獄、拷問といった極めて重大な犯罪のみということになります。訴追されたくなければ人道に反しなければいいわけです。さらにこれらの罪はあくまで加盟国の裁判所が裁くというのが最優先でICCが活動できるのは加盟国がその役割を果たせない状況にある時だけです。加盟国以外の人が訴追対象になる場合もなくはないんですが、それは加盟国以外の国の人が加盟国の中に侵入してきて罪などをやった場合に限られますので訴追されたくなければ、加盟国を侵略しなければいいわけです。
イスラエルの首脳たちに逮捕状が出たのはICCに加盟するパレスチナの地で民間人を虐殺したとか、食堂の配給を狙って攻撃することで飢餓を兵器として使ったということが理由であり、イスラエルが主権国家として正当に行使できる権利を侵すものではないはずです。ICCは丁寧に各国の主権を尊重しながら活動をしているんです」
番組では、この他にも木村草太がこの問題について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
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