中東情勢を受け、政府がエネルギー多角化策 原発活用と調達先分散を加速
8月26日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、政府が中東情勢の混乱を踏まえてまとめたエネルギー多角化政策のパッケージ案が、昨日明らかになったというニュースについて意見を交わした。
森永氏「リアルなデータがあるからこそ、単純に『印象で危ないからダメだ』とかじゃなくて、データに基づいた議論を、国内でぜひ進めてほしい」
寺島尚正アナ「政府が中東情勢の混乱を踏まえてまとめたエネルギー多角化政策のパッケージ案が、昨日分かりました。
原子力発電を最大限活用することや、次世代型太陽電池への積極投資で脱炭素に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)を加速させます。
高市総理が出席する今日のGX実行会議で取りまとめ、公表する見通しです。
パッケージ案では、化石燃料の調達先多角化やリスクの低減、原子力や国産再生エネルギーなどのGXの加速・強化などを掲げました。
具体的には、燃料調達先を多角化するため、原油やナフサなど石油製品について、ホルムズ海峡を経由しない調達に切り替えた事業者に対し、増加する輸送コストを支給して支援します。また、ホルムズ海峡を迂回するためのパイプラインの整備・建設資金も手当てします。
中東情勢が依然として混沌とする中、こういう動きも出てきたということなんですね、森永さん」
森永康平「そうですね。まあ良くないニュースではあったんですけども、結局今回の一件でですね、あまりにも中東に依存しすぎているっていうのが分かったという意味では、いい点でもあったのかなとは思うんですよね。
ですから、例えば北米、南米とかから調達先を増やしていって、調達先を多角化するっていうことも大事だと思いますし、あとはその海外の有力なガス田とか油田の開発プロジェクトに入っていって、上流権益を日本として確保するっていうのも大事だと思いますし。
あとはやっぱり記事の中にもありましたけれども、原発だけじゃなくてね、太陽光、風力、地熱とか水力とか、もう色んなものがあるわけですから、いわゆるその「エネルギーミックス」と呼ばれるような、とにかくその発電先っていうところを複数持ったりとかっていう形で、国としての調達先も多角化するし、国内でのエネルギー供給も多角化していくっていうところをやって、どこか一個が潰れてしまったとしても他でちゃんと補完できるっていう状況を国内外に作るしかないですよね。
何でしょうね、「無から生み出す」みたいなそんなウルトラCは現時点ではできないですから、そこはもう教科書通りの対応になってしまうと思いますけども、国内外で多角化していくっていうこのポートフォリオの組み方ですよね。これが重要だと思いますね」
寺島「で、また化石燃料依存からの脱却を進めるため、原発の活用に取り組みます。2040年代に最大5基、50年代に最大14基を建て替えて、次世代炉・小型モジュール炉の導入に向けた研究開発を加速していきます。
原発回帰の動き、各国で広がっていますが、福島第一原発事故を経験した日本、これは慎重な議論というのが求められるわけなんでしょうね」
森永「そうですね。まあこちらもね、本来起きて欲しくはなかったですけども、ただ事実として、あの東日本大震災の時に原発の事故が起きてしまって。逆に起きたからこそ、何でしょう、原発がいいとか悪いとかそういう『印象論』とか『感情論』じゃなくて、事実をデータとして、良くも悪くも把握できるじゃないですか。
メルトダウンとかデブリをね、除去しましょうという時に、当初はこう考えてたけども、実際やってみたらもう全然、『耳かきの先っぽぐらいしか取れませんでした』みたいな、そういう事実として知ってるわけですよね。
だからやっぱりリアルなデータがあるからこそ、単純に『印象で危ないからダメだ』とかじゃなくて、『こういうことが起きるとこうなるから、こうしていきましょう』みたいな、データに基づいた議論を、国内でぜひ進めてほしいなとは思いますよね」
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