コーヒー豆を使わないコーヒー飲料と「2050年問題」
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、7月30日の放送に元・日刊スポーツ編集局長でジャーナリストの久保勇人が出演した。大手メーカーによる新たなコーヒー飲料の開発、その背景にあるという「コーヒー2050年問題」について語った。
鈴木敏夫(文化放送解説委員)「この夏、大手飲料メーカーがコーヒー豆を使わないコーヒー飲料を発売予定、と相次いで発表しました。コーヒー豆の取引価格もここ数年で高騰しています。背景には気候変動の影響による『コーヒー2050年問題』があるということです」
長野智子「コーヒー豆を使わないコーヒー飲料をつくっているんですか?」
久保勇人「6月ごろからニュースがポツポツと出て。どういうことかと思って調べました。まず日本コカ・コーラ。こちらが9月にコーヒー豆を使わない清涼飲料水、『ジョージア カフェウォーター』を発売する、と発表しました。トウモロコシ由来の食物繊維や複数の香料や色素を独自技術で配合して。コーヒーの香りや風味を再現したらしいんです」
長野「へえ~!」
久保「コーヒーに比べてカフェ飲料や苦味、渋味を少し抑えて。スッキリ飲みやすくしたようなもので。なかなかコーヒーを飲まない若者にも間口を広げたい、という意図もあるそうです。価格は普通のコーヒー飲料よりも安くするということです」
長野「どういうものか。飲んでみたい」
久保「アサヒ飲料は、コーヒー豆を使用しない代替飲料として、『未来のBLACK』『未来のLATTE』の2種類を開発中です、と。植物由来のカフェインなんかを使用した、コーヒーふうの飲料らしく。来年以降の発売を予定しています、と発表しています」
長野「はい」
久保「じつはこういった動き、アメリカで先行してあって。ATOMO COFFEE(アトモコーヒー)という、サステナブルな食品システムを目指す会社があって。ここが数年前、廃棄されるナツメヤシの種やグアバといった植物由来の成分を組み合わせて、コーヒーと同じ分子構造を再現したという飲料を発売しているんです」
長野「へえ~!」
久保「日本でも手に入れられるようです。さらにこの動きに連動して。コーヒーといえば思い浮かべる方も多いでしょう、スターバックスもここ数年、紅茶のメニューを非常に充実させてきている、という向きがあります。2012年に紅茶の有名な専門店を買収して。国内でも『スターバックス ティー&カフェ』という店舗で紅茶を展開しています。これらの背景にあるのがコーヒー2050年問題でして。価格の高騰や供給の不安があるのでは、ということで大手は早くも代替商品を開発していこう、という展開になっているらしいんですね」
長野「(コーヒーが)2050年に飲めなくなってしまう?」
久保「2050年問題ってなんぞや、というところですね。2015年に論文が発表されたもので。このまま気候変動が続くと2050年にはコーヒーの栽培に適した地域が半減する、という論文のようです。この問題に詳しくて去年、『コーヒー2050年問題』という本を刊行した静岡文化芸術大学の武田淳先生に聞きました」
長野「はい」
久保「栽培に適した地域が半減することと、生産量が連動してそのまま半減するとは言えないけれど、収穫量が減少したり品質が悪化したりする可能性が指摘されている、と。なぜそうなるか。気候変動によって気温や降雨量などが変化する。熱帯性低気圧がいま大型化して、作物に対する影響が甚大になりつつある。温暖化の影響を受けて病害虫の被害も増えていく、ということが原因で、そういうことになるそうです」
このあとも久保が、気候変動とコーヒーの関連性を解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
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