原油調達「脱ホルムズ」を後押し エネルギー安定確保のため新政策 竹田恒泰氏「本来ならば半世紀前にやっておくべきこと」
8月27日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、作家・竹田恒泰氏と寺島尚正アナウンサーが、エネルギー政策に関するニュースについて意見を交わした。

竹田氏「本質的に脱化石燃料の動きをとれていない」
政府は26日、中東情勢の混乱を踏まえた総合的なエネルギー政策を取りまとめた。ホルムズ海峡を経由しない原油確保のため、日本への主力供給国のパイプライン建設資金を支援。海峡を回避した調達に取り組む事業者には輸送コストの増加分を手当てすることなどを盛り込み、「脱ホルムズ依存」を後押しする。
日本の原油輸入は情勢悪化前、アラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアの2カ国だけで約8割を占めていた。両国は現在も主要な供給元で、海峡封鎖後は油田地帯から港につながるパイプラインが代替ルートとなり、原油はサウジ西岸の港、UAE東部の港から積み出されている。
寺島アナ「ホルムズ海峡を経由しない原油確保のため、日本への主力供給国のパイプライン建設資金を支援。さらには事業者には輸送コストの増加分を手当てするという動きですが、これは竹田さん、どうご覧になりますか?」
竹田氏「これはもう本来であれば半世紀前にやっておかなくてはいけないことだったわけですよ。あの時、日本中がオイルショックで大変なことになって、そのまま放置されて、それどころかホルムズ指数が上がっていってしまい。安倍内閣の安保法制の時に、もう散々『ホルムズで有事があったらどうするんだ』とか国会で議論していたのにも関わらず、その後もホルムズ指数が上がり続け、危機を認識しておきながら何の打つ手もなかった、手を打たなかったということが問題ですので、短期間で脱ホルムズがこうやって実現できているわけですから、半世紀前からやってればこんなことにはなんなかったと思いますね」
寺島アナ「政府はもちろんですけれども、野党も票にならないということで、あんまり扱わなかったっていうことなんですかね?」
竹田氏「本来、野党の視点で政府がやらないことをちゃんと指摘するということをしてほしいですけれども、揚げ足取りばっかりで時間がなかったのかもしれませんね」
寺島アナ「そうですか。本末転倒ですよね」
竹田氏「こういう時こそ野党が政府のダメな部分をしっかり言ってほしいですよね」
寺島アナ「そうですよね」
エネルギー需給構造の強靱化総合パッケージ(パワーGX)では、これらの化石燃料への依存を減らすことも掲げており、原子力発電の積極活用、次世代太陽電池への投資など、エネルギー自給率を高める方策も盛り込んだ。高市総理は「エネルギーを巡る世界の構造的変化を正面から受け止め、国民生活を守るため需給両面から取り組みを強化する」と述べた。
政府は年末までに、パワーGXのさらなる具体化に向けた「戦略」を取りまとめ、必要に応じて法改正を行うとしている。
寺島アナ「脱ホルムズ依存を後押しする一方で、化石燃料への依存を減らそうとしているこの動き、これは竹田さん、どうでしょう?」
竹田氏「その考え方自体は良いと思うんですけども、本質的に脱化石燃料の動きをとれていないと思うんですね。なぜならば、まず考えるべきは電力というのは高級なものですので、電力で暖房っていうのはちょっと無駄なんですよね。であれば、化石燃料を使って暖房をしたほうが結局少ない化石燃料で済むという。だから電気の使い方について言及していないと。あとやっぱりこの電熱併用を地域ごとに進めるとか、そういうことをすると抜本的な脱化石燃料になるんですけれども、たとえば原発を増やすといってもなかなか再稼働も建て替えも難しい中で、政府の思い通りに全くならないわけですよね。だから本質的な脱化石燃料を考えた時に、電気をどう使うかという部分を含めて切り込むぐらいの視点を持ってほしいと思います」
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