【お天気気象転結】東京の連続降水日数が観測史上最長に!
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼10月2日配信号 担当
鈴木純子
東京都心では9月29日(火)にも雨が降り、連続降水日数が34日に達して観測史上最長記録を更新しました。
1886年からの統計開始以来の記録です。
さらに数日雨が降るので、このコラムが配信される頃には更にとてつもない記録になっていそうです。東京都心の8月30日~9月28日の日照時間は46.8時間で平年の36%。
台風25号による大雨災害があった千葉県の千葉市も50.1時間で平年の36%です。9月15日に気象庁が「北日本と東日本の日照不足と長雨に関する全般気象情報」を出していますが、それからさらに2週間以上、日照不足と長雨が続いています。農作物の管理などに引き続き注意が必要です。体調を崩している方も多いようです。どうぞご自身のお身体もいたわってくださいね。週末はようやく日差しが戻りそうです。

△雨に煙る旧芝離宮恩賜庭園
28日(月)には、脚本家倉本聰さんの訃報が飛び込んできました。私の妹は倉本さんが立ち上げた富良野塾出身です。昨年秋にも倉本さんが演劇工房に石碑を寄贈するタイミングで富良野に倉本さんを訪ねていました。昨年逢えて良かったねと話しました。
妹が富良野塾に行ったのは、高校卒業のタイミングでした。「北の国から」が大好きで、富良野塾にも憧れをもっていたのですが、塾の試験を受けてまさか受かるとは思っていなかったので、家族はびっくりです。
夜10時頃だったでしょうか。当時玄関にあった黒電話が鳴りました。私が出ると「倉本ですが」倉本聰さんご本人から合格を知らせる電話があったのです。父は、受ける予定だった短大に合格しなければ、富良野塾には行かせないと条件を出し、妹は短大に合格して富良野に旅立ちました。年子の姉妹である私たち。
常に私が姉としてリーダーシップを取っていましたが、妹が富良野に行った2年間で、姉妹の力関係は逆転してしまいました。塾生とともに自給自足の集団生活をおくる妹に叶うはずはありません。
大学の夏休みに富良野塾を訪ねましたが、重い人参の段ボールを黙々と運ぶ妹を見て涙が出ました。2年間にどれほど濃い経験をしたのでしょうか。
卒塾後は、故郷に戻り俳優業をしていましたが、結婚をして母となり、現在は別の仕事をしています。ただ今も富良野塾の先輩後輩との繋がりは深いものがあるようです。
倉本聰さんの言葉で印象に残っているのは「知識と知恵、どちらが大切ですか?」富良野塾で塾生の皆さんはまさにこれを実践していたのでしょう。
今も時に姉のような妹ですが、富良野塾での2年間はかけがえのないものだったと思います。倉本聰さんは、私財を投じて、塾生の人生を、考えを根本から変えるような、考え直すような試みをされてきたんだなぁと改めて思います。

△秋の気配 ハナミズキの実
長雨の中でも、季節は確実に移り変わっていますね。秋、冬を迎える準備を少しずつしておきましょう。今週末、私は衣替えかな。
気象予報士 鈴木純子