金利が上昇、地方銀行は合併が進む。日本の金融機関の現在地を探る

金利が上昇、地方銀行は合併が進む。日本の金融機関の現在地を探る

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、10月7日の放送に経済評論家の佐藤治彦が出演。日本の各所で地方銀行の合併が持ち上がっている状況を受け、いま金融機関にどういう動きがあるのか、解説を展開した。

長野智子「金利が上がってきています。私たちの生活に限らず、銀行の経営にも影響してくるんですか?」

佐藤治彦「すごく影響してきます。いままで金利がない世界で、銀行を経営しなくてはいけなかった。とても大変だったんです。いわゆる貸出金利も低いので、利ザヤがとれなくて、ほとんど儲からない。そのため、たとえば銀行のいろいろな手数料、そういったものに利益の源泉を求めるような時代があった。金利がつくようになって、銀行経営の環境としては激変しています。たとえばメガバンク。この間、政策金利が0.25%上がりました」

長野「はい」

佐藤「普通預金の金利も上がった。どれぐらいなのかご存じですか?」

長野「それほど上がっていなかったような」

佐藤「そのとおり。この秋、メガバンクが上げるのは0.1%です。ざっくり言って、0.25と0.1の差が、チャリンチャリンと銀行に落ちていく。金利が上昇することで、銀行だけでなく生命保険といったところも経営環境が激変しているんですね。いままで、いわゆる貯蓄型の生命保険は、マイナス金利、ゼロ金利の時代に、ほとんど営業活動ができなかった」

長野「うん」

佐藤「金利がつくようになってガラッと変わって、生命保険会社は、まるで1990年代かのように、いろいろな貯蓄型の生命保険を販売するようになってきた。変わってきているんですが、銀行でもいろいろありまして。地方で、次々と合併の動きが起きている。人口減少によって、このままだと地方の銀行が、どんどん規模の経済性を削がれていってしまう」

長野「縮小していって」

佐藤「一緒になっていかなければならないと。金利が上がっていて、非常にやりやすい状況になっているというのも事実です。皆さんに知っておいていただきたいことで、地方の銀行は、いまいろいろな危機を抱えているんですね。団塊の世代が皆、後期高齢者に入りつつあります。地方の方で、亡くなって、それまで地元の銀行にお金を預けていたけど、相続のことになるとメガバンクに持っていくらしいんです」

長野「なるほど。子供世代が」

佐藤「それによって預金の流出が進んでいっている。それから、この十数年にわたった、成長しているのかどうかわからないような日本経済のもとで、中小や地方銀行の中には、貸出先も良いところがないからと、集めたお金の預け先を、日本国債にしていた。そこで運用していた、という金融機関がものすごくある。そういう銀行で何が起きているか。金利が上がってしまったため、運用している債券投資の部分が含み損(評価損)になっている。それが数兆円にのぼる、と」

長野「それはすごい。金利が上がることでチャリンチャリン、と銀行に落ちてくるはずなのに、それが間に合わないぐらい、地方銀行が特に大変ということですね」

佐藤「地方や、もっと小さなところもあるんです。第二地銀、信用金庫、信用組合といったところは、そういうような問題も抱えている。以前と比べてメガバンクもどんどん地方に進出して、良い融資先は奪い合いのような状況になっている。いま銀行って、コンサルティング的なこと、『あなたの会社はこう変わったほうがいい』『財務的にこうしたほうがいいんです』と提案して。それに伴って融資もくっつく、というところも多いんですよ」

このあとも金融機関の状況について、佐藤が解説を続けた。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時~5時、火曜~金曜午後3時~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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