エネルギー不足は「動的な問題」と考えて政策を打つべき
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、4月16日の放送に環境エネルギー政策研究所・所長の飯田哲也が出演。今年1月、新刊『Ei革命 エネルギー知性学への進化と日本の針路』を発売した飯田が、昨今のエネルギー不足の問題に対する日本の対応について解説した。
大竹まこと「(エネルギー問題について)まずいですよね、日本。でも政府も市民も、まだのほほんとしている、と感じますか?」
飯田哲也「いま直面しているホルムズ危機に対しても、危機モードに入っていないのがまずいかなと。韓国やオーストラリア、あるいはヨーロッパ各国にしろ(政府が)危機モードに入っています。日本は補助金を出して需要を喚起するような対応で。半世紀前の石油危機のときから構造転換ができていない。半世紀前の石油危機のときから。石油の消費量は減っていますけど、依存度は当時80%以下だったものがいま90数%です」
大竹「何から何まで。現場では人工透析のチューブが足りない、TOTOがお風呂をつくれない、といったことが起きています」
飯田「高市首相がわからないのは政治家だから対応できないのは仕方ないけれど、経産省というか霞が関も対応できないのか、と。彼らは『目詰まり』と言っています。水道管に穴が空いて目詰まりしていて。量はあるから、そこを通せば足りるはずなんだ、という安易な考え方をしている。我々は渋滞って経験するじゃないですか」
大竹「はい」
飯田「東大の先生が実験しているんですけど。渋滞で何も障害がなくても、前の人がちょっとスピードを落としたな、と思ったら次の人が少し大きく落とす。量的に大丈夫だから、という静的なものではなく、動的なダイナミズムで渋滞は起きるんです」
大竹「うん」
飯田「今回のサプライチェーンも動的なダイナミズムの問題であって、目詰まりしてどこかが買いだめしているから、みたいな、20世紀半ばの算数のレベルで考えていたら解けないんですよ。動的な、ダイナミズムの問題だと意識して政策を打たないことには、ナフサの問題も解決しない。次は食料の問題ですよ。肥料が足りなくなる」
大竹「はい」
飯田「日本は10兆円を使って食料を輸入していますから。ガソリン、天然ガスの価格が上がり、電気料金にも影響して。次にプラスチック、ナフサの問題、さらに食料の問題と。三層構造で危機が来る。算数のレベルで解こうとしていたらまずい」
青木理「短期的にはいまのアメリカとイランの戦争によってホルムズ海峡がどうなるか、という問題です。でも長期化する可能性もある。トランプさん、一気に中東を不安定化させてしまった。構造的にまずくなるんじゃないか、という問題がある。安全保障の面で見ても、武力だけで安全保障は守れない。食料、エネルギーといったものをどうやって極端にどこかに依存しないようかたちで増やしていくか、という点では再生可能エネルギーを必死でやっていくしかない。原発や既存の枠組に固執することで、それが抑えられていると?」
飯田「はい。再生可能エネルギー、圧倒的に素早いのが太陽光です。ここ5年で爆発的に普及して。蓄電池は劇的に安くなった。それと電気自動車です。もちろん風力発電も大事ですが、大きなプロジェクトなので時間がかかる。風力発電も含め、太陽光、蓄電池、電気自動車をいかに加速度的に入れるか。それがソリューション(解決策)かと思います」
この後も飯田が、海外の例も含めて解説を続けた。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
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