ベッセント米財務長官の来日。理由は探りを入れることか

ベッセント米財務長官の来日。理由は探りを入れることか

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、5月13日の放送に経済評論家の佐藤治彦が出演。今週、アメリカのベッセント財務長官が来日した理由についてコメントした。片山さつき財務大臣、高市早苗首相らと会談した背景には何があったのか。

長野智子「報道では日本が何度も為替介入を行って円高に誘導しようとしていることに、ベッセント長官は怒っている、と伝えられています」

佐藤治彦「ベッセントさん、もともと言っていたことを今回の来日で封印したんですね」

長野「というと?」

佐藤「為替介入について否定的です。金融のことで高市早苗首相に何も言っていない、とコメントしました。でも『ビハインド・ザ・カーブ』という言葉が流行語になるぐらい、日本の金利の引き上げが遅すぎる、それが世界経済に悪影響を与えるのではないか、ということをずっと懸念されています」

長野「はい」

佐藤「中にはベッセントさん、アメリカの財務長官なのだから日本の金融行政に口を挟まないで、という人もいますが。わざわざ来るということで、債券市場も株式市場も、『何が出てくるか』『どんなコメントするんだろう』と、ものすごく緊張感があったわけです。ところがフタを開けてみれば何もなかった。ではなんのために来たか。オモテに出ないところで重要なミッションがあったのではないか、と私は考えます」

長野「だいたいどんなことですか?」

佐藤「いまアメリカと日本、あるいはアメリカと世界の中で起きている大きなことの1つとして。トランプさんが去年から始めたトランプ関税が、アメリカの最高裁で次々と否定されています」

長野「10%関税も今回、違法となりましたもんね」

佐藤「これで考えること、特に日本で思い出すことは何か。トランプ関税の交渉の中で、日本は対米投資に5500億ドル。80兆~90兆円といわれる、これを約束しましたね。でもこれはトランプ関税があったからこその見返りでしょう。通常の国なら関税のシステムがなくなったのだから、再交渉ということがあってもおかしくない」

長野「はい」

佐藤「高市首相とは20分弱しか会わなかった。だけど片山さつきさんや赤澤(赤沢)亮正さんとはけっこうな時間、会っていた。わざわざ2人に会って話す流れの中で、対米投資の姿勢があるのかどうかというのを探りに来た、というのがミッションの1つとしてあったのでは、と思います」

長野「なるほどね。毅然と再交渉に持っていけるのか、というのもありますが」

佐藤「ベッセントさんってどういう人か。50回以上も来日しています。そのキャリアを見ると、ウォーレン・バフェットさんと並ぶ投資家であるジム・ロジャースさん、ヘッジファンドで有名なジョージ・ソロスさんといった方々と仕事してきた、マーケットを知り尽くした男なんです。その人からすれば、いま日本がしている金融政策って、『なるほど。ガッテン!』とはならない。何やっているんだ、と」

長野「はい」

佐藤「日本に来て、たとえば植田和男さん(日銀総裁)が金利を上げられないのは誰がプレッシャーをかけているのか、など。そういうことは電話や二次情報ではわからない。実際に自分で様々な人と会って探りたい、と思ったのではないか、という気がしますね」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜午後3時~5時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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