1億5000万人が視聴する「歌合戦」 ドイツでの楽しみ方は料理と「ダサい服を着る」?
フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝のラジオ番組、『武田砂鉄 ラジオマガジン』。5月18日は、月曜レギュラーでドイツ出身の翻訳家・エッセイストのマライ・メントライン氏と、国別対抗の歌合戦『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』についてトークを繰り広げた。
マライ「今日は『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』の話したいなと思っています。以前も話しましたが、ちょっと復習も必要かなと思うので、まずユーロビジョン・ソング・コンテストはESCと略します。ESCは、欧州放送連合(EBU)に加盟している国が参加する音楽コンテストなんですね。世界的にも有名です。日本でも割とニュースになっていると思ってます。毎年1億5000万人が視聴して、EBUに加盟している国だったら誰でも参加できて、現時点で56カ国が参加しているんですね。ちょっと意外かもしれないんですけど、欧州放送連合なんだけど、オーストラリアも参加しているしカナダも参加するかもしれないんですね。前も話したんですけど、ESCって毎回いろんな騒動があるんです。今回は、前にも紹介した通り、イスラエル参加問題とボイコット騒動が起きました。ガザ攻撃の問題でイスラエルの参加に反対する声が非常に強くて、結局、スペイン、アイルランド、スロベニア、アイスランド、そしてオランダが、「イスラエルが参加するんだったら我々も参加しません」とボイコットしました」
武田「結構な数ですね」
マライ「この中のスペインは、いわゆるビッグファイブと呼ばれていて、必ず決勝に参加できる権利を持っている国の一つなんですね。ドイツもそうなんですけど、一番おいしいところが約束された上で、でも我々はやりませんって、なかなか、これは、すごい覚悟だなと思います。ロシアは本来ESCに参加できるんですけどウクライナ戦争で追放されている。なのに、ガザ攻撃の問題があるのに、なんでイスラエルは参加できるんだっていうのが批判のポイントですね。ダブルスタンダードなんじゃないかって。決勝はウィーンで行われたんですけど、大規模なデモも発生して警備も強化されていました。もう一つ、話題になってたのが投票操作疑惑ですね」
武田「投票操作疑惑まで出てきましたか」
マライ「はい。前回のESCでイスラエル側がSNSで積極的に投票を呼び掛けてたんですね。これは、もはや組織的な票集めではないかとか、ESCが政治キャンペーン化しているって批判が発生したんです。その影響で今年のESCはルールが変更されて、以前は1人20票投票できたんですけど、今年は10票に制限されました。いろんな騒動が起きて、いろんな炎上もしているんですが、ESC自体はめちゃくちゃ人気なんですよね」
武田「これだけボイコットする国が出ても「まぁでもやっぱり見るか」っていう感じには変わりはないんですね」
マライ「なかなか…、うん。大きな生番組で4時間もやるんですね。それがもう70年間もやってて、やっぱりこれを見るのがひとつの風物詩になってるんですね。ちょっと姉に聞いたら、ドイツだとウォッチパーティー、みんなで見るパーティーが結構流行っていて、どうやって盛り上げるかっていうと、参加者はみんな何かこう料理を持ってくるんですって。そのコンテストに参加する国の料理を作って国旗を料理に刺して。(笑) ギリシャ料理とかポーランド料理とかオーストリア料理とか。あるいはコスチュームを着るとか。なんかちょっとダサい服を着てみんなで集まるとか(笑) そういうウォッチパーティーがめちゃくちゃ人気っていうことですね。今回のESCは土曜日の夜に4時間生放送した結果、ブルガリアが優勝しました。これはもう大ニュースですね。ブルガリア代表のDARA(ダラ)さんのBangaranga(バンガランガ)っていう曲が…」
――曲が流れる――
マライ「あ、流れてますね。なんか壮大な感じ」
武田「これがダラのバンガランガですか?」
マライ「ブルガリアが優勝したのは初めてなんですよね。しかも、何がすごいかっていうと審査員票と一般票が両方あるんですけど、両方で1位」
武田「ここですね?バンガランガ」
マライ「これね、何回か聞くと相当耳に残っちゃうんですよね。私の耳の中、今、バンガランガ状態なんですけども(笑)」
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