癒しの声のピアニスト・村松健さん。奄美大島の「寂しくない秋」が音楽活動にもプラスに

癒しの声のピアニスト・村松健さん。奄美大島の「寂しくない秋」が音楽活動にもプラスに

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9月30日の「おとなりさん」(文化放送)、午前9時台『教えて!全国☆ラジオスター』のコーナーに、あまみエフエム「夕すだみに SLOW」からピアニストの村松健さんが登場した。

今回の出演は、坂口愛美アナが旅行中に「夕すだみにSLOW」を聴いたことがきっかけだった。

坂口愛美「9月の最初の土日に、奄美大島へ行きまして。ただ台風が来て1日目の最終便に乗らないと仕事に間に合わないという状況に。急いでクルマを運転していたときに村松さんの番組を聴かせていただいて、心が癒された思い出があるんです。そのとき『観光客のみなさんも予定どおりにいっていないかもしれませんが『しまっちゅ』になった気分で、この状況も楽しんでください』という話をされていました」

村松健「はい。そういう一言が届くってうれしいですね」

山根良顕「結びついた! 村松さん、メチャメチャ癒しの声ですね……」

坂口「優しい話と優しいお声と。人気コーナーというとどういうものがあるんでしょうか?」

村松「僕のひとりしゃべりが基本です。年に何度かは島で、ミュージシャンに来てもらって一緒にライブをしてにぎやかになることもあるんですが。基本的には徒然(つれづれ)に、きょう局に来るまでに感じたこと、みたいな話をしています。コーナーといったものは定かでない(笑)」

山根「そのときどきで内容も変わってくるわけですね。そもそも東京で育った村松さんが奄美でパーソナリティーをしている。これはどういういきさつで?」

村松「子供のときから昆虫の蝶、ティーンエイジャーのときから日本のフォークロア、土着の歌ですね。民謡なんて言い方もしますが、そういうものに興味がありまして。大学在学中にソロデビューして、その直後ぐらいです。女性からファンレターをいただくことがほとんどだったんですが、男性からもらって、すごくうれしかったんです。それが鹿児島の方で」

山根「へえ~!」

村松「『あなたの曲はとても懐かしい気持ちになる』『がんばってやりなさい』という感じだったと思います。すごくうれしくて返事を書きました。『奄美大島に行ってみたいけど、何かご縁がないですか?』と、不躾な内容でしたが……。すぐ反応をいただきまして。『奥さんが奄美大島の北部出身で、いま実家を使っていない。よかったら風を起こしに行きなさい』と。矢も楯もたまらず飛んでいった、というのが始まりなんですね」

そこで縁が生まれ、村松さんは17年ほど前に奄美大島へ移住してきた。あまみエフエムで番組を持つにあたっては、局側の誘いがあったという。

山根「そちらに住むようになって。ラジオはいつぐらいから?」

村松「それまでもいろんな局で番組はしていたんですが、『ここで暮らしている「しまっちゅ」のために局に来て番組をしてもらえない?』と誘っていただきまして。僕も好きで身を置いているので、少しでもお役に立てればと、恩返しのつもりで開局(2007年)当時からさせていただいています」

山根「しまっちゅっていうんですね? しまんちゅじゃなくて」

村松「しまんちゅはうちなー、沖縄言葉で。奄美では『しまっちゅ』と言いますね」

坂口「移住されてから、作られる音楽は変わりましたか?」

村松「よく聞かれるんですけど、それはリスナーの皆さんに判断してもらうのが一番いいかなと思います。なんでここに身を置かせていただいているかといえば、『村松健という楽器が、ここに持っていくとよく鳴る』という感じなんですね」

坂口「ああ~!」

村松「まだセミがガンガン鳴いているんですよ。いわゆる『本土』の風情はスピード感をともなっているじゃないですか。『行ってしまう』みたいな。奄美大島の秋は寂しくないんです。気が付かないようにゆっくりゆっくり季節が移っていく。こっちに来てから季節とか、風向きとかね。いろんな周りの情報が音になって、自分の中に入り込んでいる感覚がすごくあります」

奄美大島は夏のイメージが強いが、冬もオススメであると説明してくれた。詳しくはradikoのタイムフリー機能にて。

「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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