環境活動家デモを「アメリカの富豪」が支援 きっかけは50年前の「私怨」に?

環境活動家デモを「アメリカの富豪」が支援 きっかけは50年前の「私怨」に?

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有名な絵画を標的にして気候変動対策の必要性を訴える抗議活動がヨーロッパで相次いでいる。11月11日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)ではこのニュースについて、郵便学者の内藤陽介氏と寺島尚正アナウンサーが意見を交わした。

内藤氏「まともに論評する必要もありません」

ヨーロッパで環境活動家がゴッホやモネの名画に食べ物を投げつけたり、各地で道路や橋を封鎖したりする事案が相次いでいる。一連のデモは「最後の革新」という環境団体によるもので、「地球は死に瀕している。手荒な手段もやむをえない」と話し、自身の行動を正当化していて、メンバーのほとんどを20代の若者が占めている。

産経新聞によると、この活動を支えているのはアメリカの事前活動家、アイリーン・ゲティ氏の非営利団体「環境緊急基金」。アイリーン・ゲティ氏は、20世紀にサウジアラビア、イラクで油田を開拓し、巨万の富を築いて世界一の大富豪と呼ばれたジャンポール・ゲティ氏を祖父にもっている。美術館によると「作品はガラスで覆われていたため、無事だった」という。

「これには2つの話がありまして、環境活動家などと言ってますが、単に卑劣なテロリストですよ。この方々はガラスで覆われていて被害が出ないことがわかっているところにしかやらないんです。弁償するつもりがないから。なので、単にパフォーマンスで自己顕示欲を満たすためにやっている、テロと呼ぶにも値しない愚かな連中です」と、内藤氏はこの犯人グループを一刀両断する。

さらに、もう一つの側面として「この人(アイリーン氏)が出てきたのは単なる私怨(しえん)だと見ています。実は1973年にジャンポール・ゲティの孫が誘拐事件に遭っていて、身代金で1700万ドルを要求されたのですが、『ここで身代金を払ってしまうと他の孫も誘拐されてしまう』と思い、支払いを拒否したんです。結局支払い期限である4ヶ月後に、本人が払ったのは220万ドルだけ。それは所得控除で雑損として控除できる額だったんですね。そしてその間にゲティおじいちゃんは美術品を買っていたんです。だからアイリーンは美術品が大嫌いで、こういう連中にお金を出して私怨を満たしているんです。こんなのはまともに論評する必要もありません」と背景をまじえて指摘した。

アイリーン氏は一族が化石燃料で儲けた歴史に触れた上で「私は地上の生命を守るために資産を使うことを誓った」とイギリス紙に寄稿しており、過激デモの効果も相まって基金には寄付金が相次いでいるとのことだ。

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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