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2015年10月28日 東京モーターショー2015

東京モーターショーのプレスデーに取材に行ってきました。
今回は、各メーカーが自動運転の最新技術を発表しており、試乗もできます。


自動運転の開発が進む背景には「政府の後押し」があり、
自動車業界は2020年ごろの実用化を目指しています。


「自動で縦列駐車してくれる車」に乗ってみたのですが
まるで透明人間が運転してくれているみたいで、その技術には驚きました。
これなら、若者からお年寄りまで、安心して乗れるだろうとは思いました。


ただ、実用化にあたっては、道路交通法を大幅に変える必要がありますし、
もし事故が起きたら誰の責任になるのかという問題もあります。

そのあたりも合わせて検討しなければなりません。


さて、近年、往年の名車のコンセプトを引き継ぐスポーツカーが相次いで発表されていますが、
今回は、それがさらに顕著です。たとえばトヨタの「S-FR」。
20151028sfr - c.JPG
「ヨタハチ」こと、トヨタスポーツ800の再来とも言われる小型のスポーツカーです。
(でも、「ヨタハチ」というよりは「ハコフグ」っぽい)
トヨタの最近のスポーツカーと言えば若者を狙った「86」がありますが、
「86」は、想定よりも上の年代に多く購入されたこともあり、
「S-FR」は、車重も価格も軽めになるようです。


マツダも、ファン待望のロータリーエンジンを復活させた
「マツダ スポーツ コンセプト」を発表しました。
20151028msports - c.JPG
1960年代の名車「コスモスポーツ」とともに展示しています。
20151028csports - c.JPG


販売間近の車でも、ホンダ新型NSXなど、スポーツカーの再来が目立ちます。
20151028nsx - c.JPG

1960年代にトヨタ2000GTの開発にかかわったヤマハ発動機もスポーツカーを発表し、
国内9社目の自動車メーカーとなるのか注目されます。うっかり見てくるのを忘れました。
くっ。不覚。


このように各メーカーは、走りそのものの楽しさを知ってもらうことで
若者の車離れを食い止めようとしています。


ただ、かっちょいいスポーツカーを開発すれば、それで若者が帰ってくるのでしょうか?
自分自身を振り返ってみれば、車を好きになったのは
「車好きだった父」の影響が大きい気がします。
親、兄貴、先輩、友人...
「車の魅力を知っている人」の車に同乗し、思い出を共有するのが
車が好きになる近道のように思います。


生まれて初めて乗った車、免許を取って最初に乗った車、初めて誰かを乗せた車
最初に手放した車を覚えていますか。


車は単なる移動手段ではありません。必ず思い出とともにあります。
今回の展示では、過去の名車のスピリットを受け継いだ車が多いのですが、
それは単なるレトロ趣味なのではなく、
その車が愛された時代への、憧憬も込められているのではないかと思いました。


20151028nissanncon2020 - c.JPG

※一般公開は10月30日(金)~11月8日(日)です。
公式サイトはここをクリック!

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