「中東版NATO」だと話題に。サウジアラビア、パキスタン、トルコの共同防衛協定
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、8月12日の放送に毎日新聞論説委員でノンフィクション作家の小倉孝保が出演。サウジアラビア、パキスタン、トルコの3ヶ国が締結したという、共同防衛協定についてコメントした。
鈴木敏夫(文化放送解説委員)「アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃をきっかけに、我々の想像を超えて、中東の勢力図そのものが大きく変わりつつある、というお話です。サウジアラビアが先週7日、パキスタンとトルコとの3つの国で、共同防衛協定を締結しました。この動きの背景には何があるのでしょうか」
長野智子「中東版NATOみたいなものなんですか?」
小倉孝保「欧米のメディアは『中東版NATO』『イスラム版NATO』といった伝え方をしていますね。かなり熱心に報道しています」
長野「なぜ、この3ヶ国なんでしょう?」
小倉「中東地域、特にペルシア湾岸地域の安全保障は第2次世界大戦以降、70年代以降が特にそう。アメリカがガッチリとあそこを安全保障する、という体制をつくってきました。アメリカは中東19ヶ国におよそ5万人の兵士をいまでも駐留させているんです。トルコ、クウェート、バーレーン、カタール、UAE、サウジアラビアにも米軍基地はある」
長野「はい」
小倉「それなのに今回、サウジアラビアとパキスタンとトルコが防衛協定を結んで。サウジアラビアとパキスタンは既に、去年の9月かな、防衛協定を締結している。トルコとパキスタンも2ヶ国間の防衛協定を持っているんですよ。でも今回、3ヶ国で。しかもなぜ中東版NATOと呼ばれるのか。この3ヶ国のいずれかに対する武力攻撃は、3ヶ国すべてに対する攻撃とみなされる」
長野「はい」
小倉「サウジアラビアが第3国から攻撃されたら、パキスタンもトルコも、自分たちに攻撃されたのと同じように扱いますよ、と。それはNATOのやり方と同じです。だから中東版NATOや、イスラム諸国で初めてのNATO的な組織だ、と捉えられているんですね」
長野「今回のアメリカ、イランの戦争のときもそうですが、米軍基地がある中東の湾岸地域をイランが攻撃、ということもしています。そういう場合にも適用されていく?」
小倉「そこがこれからの注目ポイントらしいんですよ。アメリカとイスラエルがイランを攻撃したことをきっかけに出てきた。時系列だとそうなんですが。2月にアメリカ、イスラエルが本格的なイラン攻撃をした。それより前、1月にロイター通信が、この3ヶ国が近々、防衛協力協定に署名します、と報道しているんです。その中で既に、10ヶ月の話し合いを経て、となっている」
長野「ずいぶん前から」
小倉「恐らく去年の初めごろから、この話が盛り上がってきていたんですね。今年に入って初めて、こんな話をしているというから、『えっ?』となって。その翌月、2月にアメリカがイランを本格的に攻撃したんです」
長野「中東における『アメリカは頼りにならないぞ』というところからスタートはしていない、ということですね。もっと前から話している、と」
このあともサウジアラビア、パキスタン、トルコによる共同防衛協定について、小倉が解説を続けた。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
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