【サッカーW杯コラム】ブラジル戦プレビュー
大一番だ。本当の大一番だ。「最高の景色」を見るための決勝トーナメント初戦の相手はブラジルだ。いうまでもなく世界最高峰のチームであり、ブラジルの歴史イコール世界のサッカーの歴史そのものと言っても過言ではない。ペレから始まって、ジーコ、ファルカン、ソクラテス、トニーニョセレーゾ、ロマーリオ、ロベルトカルロス、ロナウド、ロナウジーニョ・・・挙げればきりがないスーパースター達がならぶ。
しかし現実をみれば、2002年の日韓大会以来W杯での優勝はない。自国開催の4位が最高で他はベスト8止まりである。2000年代はブラジルサッカーにとっては低迷の時代と言えよう。それだけにプライドをかなぐり捨てブラジルサッカー史上初めて「外国人監督」イタリア人のアンチェロッティをむかえたのだ。
今大会3試合で7得点と破壊力は確かにあるが、得点者はヴィニシウスジュニオールとマテウスクーニャだけ。そういうチームだ。であればこの二人をどうおさえるか。スウェーデン戦でも相手のエースであるギェケレシュにほとんどいいボールを入れさせず孤立させることができた。戦い方はかなりはっきり見える。
かつて西ドイツのローターマテウスが、アルゼンチンのディエゴマラドーナを徹底マークでつぶしたように、富安健洋がヴィニシウスジュニオールを完封するシーンが見たい。そして、第1戦のオランダ戦の解説をしてくれた福田正博さんの言葉にあったが、格上のチームに勝つためにはゴールキーパーの大活躍がどうしても必要になる。「マイアミの軌跡」と言われたアトランタ五輪でブラジルに勝利した時、川口能活のいくつものファインセーブがあったことを思い出す。頑張ってくれ鈴木彩艶。この試合の解説は前回カタール大会の正ゴールキーパー権田修一さんだ。キーパーの場面場面に心理など解説していただけると思う。さあ祈るような気持ちでラジオに耳を傾けてほしい。
文 決勝トーナメント第2戦実況担当 長谷川太
関連記事
この記事の番組情報

