信田さよ子「もっと前にとかポジティブとか、そんな言葉聞きたくない」
人生はもっと前に前に進まなくてはいけないのでしょうか?ポジティブシンキングでなくてはいけないのでしょうか?7月28日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、「溺れながら生きる 依存とケアのあいだで」という本の著者で臨床心理士の信田さよ子さんに話を伺った。
信田「『昨日より今日はもっと前に進む』とか『ポジティブ』とか、そんな言葉聞きたくないですよ。『自分の機嫌を自分で取れなくてどうする』という言葉を聞いてビックリしました。何この言葉って。若い人は疲れちゃいますよ。ムッとしていると『自分の機嫌くらい自分で取れなくてどうする』とか言うんですよ。なんかおかしくないですか?」
小島慶子「その延長線上には『人に頼っちゃいけない』なんですよね。アルコールとか推し活とか何かに依存する、辞めたいけど辞められなくなるくらい何かにすがりつかなくては、今の世の中はやっていけない。そして、そういう方が増えています」
信田「私の本を『どうやったら、この状態を脱せられるか』というハウツーを求めて読む人もいると思うんですよ。だけど私は大変な時代を生きていることを認めないと、その先に何も出てこないような気がして…。特にしわ寄せが女性にきてます」
小島「『溺れながら生きる』っていうのは、とにかく大変であるという状態を何とかするために何かに依存して生きている状態ってことですよね」
信田「70年代から何かに依存しなければ生きられない人っていっぱいいたんですよ。当時は戦争から戻ってきた人がたくさんいて、その人たちは命からがら戻ってきたのに、どこにも位置付けられず、あの戦争は誰が悪かったとも言えず、そういう中を生きてきて高度経済成長期だったので、色んな所で日雇いで働いて、アル中になってしまった男性が膨大にいたんです。当時、そういう人たちはアル中と呼ばれ差別されていたんです。そこか半世紀経ちました。今はどうなんでしょう…」
番組では他にも信田さよ子さんが「何かに溺れながら生きる」ことの大切さについて、お話しています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~15時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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