【お天気気象転結】日本は災害大国…千葉豪雨を取材して
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼8月28日配信号 担当
伊藤佳子
「令和8年8月千葉豪雨」から2週間余り、被害に遭われた皆さまには、心からお見舞い申し上げます。
発災後5回千葉に取材に入らせていただきましたが、一昨日は千葉市中央区の停電・断水が続いているマンションへ。地下の電気設備が浸水したためで、エントランスや階段も足元が見えないほど暗く、エレベーターも動きません。
10階建てのマンションの住人は「5階に住んでいる。水が出ないので、洗い物も一切できず食事も作れない、何しろトイレが…人間じゃなくなるみたいな。水、水ってよく言うけどよくわかった」
「10階一番上に住んでる、部屋との往復はもう死ぬ思いですね。途中、休み休みでないと、高い所がよくて買ったのに。トイレが一番困るんですよね。トイレの水ってすごく使う。今まで色んな災害があって、大変だなって思っていたけど実感なかった。こうなってみて本当に大変なんだって。早く元に戻りたい」
この住人は猫を飼っているので、ペット可のマンスリーマンションを探したそうですが、あっという間に埋まってしまい、あわてて抑えたそうです。
そして、放置車両


冠水した道路で動けなくなり放置された車両は一時2700台となり、千葉市役所には現在も路上から運びこまれた車両が並んでいます。
千葉市役所・土木部の柳澤部長は「レッカーの手配ができ次第、速やかにお引き取りいただきたい。ご協力をお願いしたい」と多忙の中、インタビューに答えてくださいましたが、車の持ち主の住所はわかっても電話番号はわからないので、手紙を送るしかなく、なかなか連絡がつかないそうです。
また、農作物の被害も…

千葉市若葉区の鹿島川が氾濫した田んぼ付近に行くと、一部の橋が落ちて通行止めになっている場所もあり、川沿いの欄干には大量のかわいた草がからみついていました。
一面青々と稲が実っているように見えますが、近づくとかなりの部分が倒されて、一部水に浸かっていたり、田んぼに石や泥が入っているのが見て取れます。
石橋農園の佐々木さんは「これまでも川が氾濫したことはあったが、今回ほど被害が大きくなったのは初めて。泥や石が入った田んぼは機械が入らないのでもう稲刈りもできない」と。
ここまで被害が大きくなるとは予想できなかった千葉豪雨。どこで起きてもおかしくないですよね。なかなか自分事にできませんが、備えは進めておきたいですね。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子