鈴木涼美、芥川賞・候補作『悪い血』を語る。「私の過去と現在が反映されている」

鈴木涼美、芥川賞・候補作『悪い血』を語る。「私の過去と現在が反映されている」

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大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、9月3日の放送に作家の鈴木涼美が出演した。自身の経歴や、今年7月に発売、芥川賞の候補作ともなった『悪い血』について語った(大竹まことはお休み)。

青木理「いろいろなところで、すれ違っている気はしますが。お会いするのは初めてです」

鈴木涼美「感動します。津田大介さんとYouTubeに出られているのを観たり、このラジオでのお話を聴いたりしていたので」

青木理「武田砂鉄くんとも話をして。島田雅彦さんとお知り合いなんですね」

鈴木「たまたま、父が知り合いで。小さなころから会っています。当時は島田雅彦だとは気づかないので、父親の知り合いの、少し不良っぽいおじさんだと思っていました(笑)。島田さんは作家で、法政大学の教授でもあり。うちの父はずっと法政大学に勤めています」

青木「鈴木さんってすごいな、というか。大学を卒業して日経新聞の記者だったんですよね。広い意味での同業者、という気もします」

鈴木「5年ちょっと、記者でした。ジャーナリストを名乗れるような独り立ちする前に辞めた感じがします。もともと好きなこと書いていたほうがいいな、と思っていて。両親ともサラリーマンという感じではなく。サラリーマン、ザ・企業に憧れもあって。1回、入ってみたいな、という軽い気持ちだったので、軽い気持ちで辞めました(笑)」

青木「その前後の経歴からしても、作品や対談などを拝見すると新聞社にずっと勤めているタマじゃない、という感じですね」

鈴木「どうでしょうね。もっとすごい人もいると思います。私の若いころは、若い女の子が引っかかる罠に全部引っかかっていました(高校、大学時代などのエピソードを語る)」

青木「今回、“芥川賞・候補作”と紹介するのはどうなの、と思いますけど。一部では鈴木さんで決まりだ、という声もあったようですが、それはともかくとして。『悪い血』という作品、拝読しました。(過去の話を聴いて)身の丈に合わない富は身に残らない、とおっしゃるけど、その経験が、ある意味でこの作品に凝縮されているというか。その体験がないなら書けなかったでしょう?」

鈴木「何も残っていないから、せめて作品にしなきゃ、と思うんですよ(笑)」

青木「実話かどうかは別として、本に出てくる、愛人契約を結んでいたおじさんというのは、僕と同世代ぐらいの方なんでしょうけど。そういう関係の冷ややかさ、みたいな話、一方で彼氏ができて。あまりネタバレしないようにしますけど、妊娠して。産むべきかどうか、という辺りですごく悩むというか。鈴木さんの経験や、少子化の時代みたいな状況が反映されているのかな、と」

鈴木「私小説としても読んでもらえる本だと思います。主人公の肩書自体は私とズレるところもあるんです。ちょうど妊娠中に構想した小説で。過去に絡めとられているような、自由に生きてきた代償って誰に罰せられるでもなく、自分で消化しきれず、どこかで表出するものなんだ、と思った夜のことを小説にできないか、と考えてつくったものです。私の過去と現在、両方がすごく反映されている作品だと思います」

放送では過去のエピソードも含め、鈴木が詳しく語っている。その様子はradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~15時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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