木村草太「時代とともに差別という考え方が変化してきている」

木村草太「時代とともに差別という考え方が変化してきている」

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「全ての国民は差別されない」と宣言する憲法14条1項の「差別」という考え方は時代とともに変化してきたといいます。9月8日の「武田砂鉄ラジオマガジン(文化放送)」では、憲法学者で東京都立大学教授の木村草太がこの問題について語りました。

木村「NHK朝ドラ『虎に翼』の脚本家。吉田恵里香さんは『全ての国民は差別されない』と宣言する憲法14条1項に輝きを感じ、それを主題に置きたいと考えたそうです。差別してはダメなんて当たり前だと思われるでしょうが、当時の欧米の憲法では『法の下の平等』と書かれることが多かったんですけど、人種や性別といった差別されやすい属性を上げて差別されないという文言を規定することは珍しいことでした。そのせいもあって学説でも裁判でも差別されないという文言は憲法が作られた当初から20世紀頃まで平等と同じ意味であって、特に意味はないと解釈されてきました。
しかし21世紀に入ったあたりから差別は必ずしも不平等の形を取らないということに気付くようになりました。例えば産休規定のない職場というのは形式的には男女どちらも産休が取れないという点で男女平等に扱っているわけですが、出産を希望する女性にとっては働きにくい職場です。
そうした認識とともに産休規定を整えないというのは、平等に扱っているようにみえて女性に対する差別なのではと考えられるようになってきたわけです。あるいは障がい者の方への合理的配慮の拒否というのも形の上では平等な扱いですが、障がい者差別の一種と扱うべきだと考えられるようになってきました。こうした中で平等権と差別されない権利は別の権利だという解釈が有力になり、その解釈が裁判所の判断に反映するようになってきたんです」

番組では、この他にも木村草太がこの問題について語っています。
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