国歌が違う、バスは来ない。アジア大会の裏側でいったい何が起きているのか
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、9月21日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演。開催中の愛知・名古屋アジア競技大会(第20回アジア競技大会)に関する、様々な問題について解説した。
長野智子「(愛知・名古屋2026アジア競技大会について)『なんで? どうしたの?』というニュースが入ってきますね」
角谷浩一「18日はホッケー男子の韓国対バングラデシュ戦、試合前の国歌斉唱で、なんと韓国と北朝鮮の国歌を間違えたと。20日夜に日本との決勝を控えていた、バスケット男子の韓国代表も午前の練習に行こうにも送迎バスが来ない、となって。最後の調整練習ができなかった。『嫌がらせか』と。日本は『おもてなし』を売り物にしてきた。こういうことってある? と、アジアの各国の人もビックリしていると思う」
長野「こういうことが起きないのが日本イメージでした。ほかの国の国歌も流れない、ということがあったみたいで。どうしたんでしょうか」
角谷「調べるといろいろなことが出てきます。開催経費の大幅な膨張、これが圧倒的な原因なんですね。招致するときは2020年、東京五輪の予定の年だったんです。ところが1年、コロナでズレました。当時の事業見込みはおよそ1000億円。簡素な大会、コンパクトにします、と。ところが物価高、資材高、円安、競技数の増加などで。結果的に現段階で3700億円になってしまった」
長野「うわあ。原油高もありましたからね」
角谷「財政負担をどうするか。愛知県と名古屋市は特措法が去年、つくられた。それでお金を政府もつくって。どうにか間に合わせる、と。それでも全然、足りなくて。参加者が1万5000人から1万7000人に増えた。いまオリンピックより競技が多いんですね」
長野「そうなんですね」
角谷「あとからどんどん、となって大変だ、と。選手村を建設するお金が足りないから断念して。客船をイタリアから呼び寄せて、それを選手村にした。選手はいろいろな競技でバラバラだから、時間も違う。簡単には調整ができないらしい」
長野「コンテナハウスみたいなものがありましたね」
角谷「そう。ホテル、クルーズ船、コンテナ型の宿舎などがあるけど環境が良くない、雑魚寝を余儀なくされる。そういうことが実際に起きているんですね。宿舎のホテルの部屋が狭すぎて体が収まらない、という声もある。いくらなんでもどうなの、という」
長野「チェックインができなくて雑魚寝した、という話も聞きます」
角谷「うまくいかなかったり、予定以上の人数が来たり。そこになかなか対応できないと。施設へ行くバスが来ないこともあって。愛知県だけではなく、東京などの施設に広げざるを得ない事態も起きて。東京も2つ3つ、会場がある。となると愛知にいても東京に移動しないといけない。今も天気が悪い、新幹線はどうなるの、と。思うようにいっていない、という話がどんどん入ってくる」
長野「うん」
角谷「一方でチケット販売と集客も苦戦したと。選手に罪はないけれど、こういう部分で順調ではない。それが明るみになりました。2020年のときから、なかなか厳しいという意見はあったけど、アジア大会をどうしても開きたい、という地元の声を受けて、やることになった。だけど思った以上にスポンサーが集まらない。チケットが売れない。いま国際大会って、やりたいというだけではできない。うまく準備できない、お金が足りない、というときに国家が補填する、という契約がないといけないんですね」
このあともアジア大会の問題について角谷が解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
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