日本文学者ロバキャンが打ち明ける「ノーベル文学賞発表日のウラ話」

日本文学者ロバキャンが打ち明ける「ノーベル文学賞発表日のウラ話」

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フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄 ラジオマガジン」(文化放送)。10月8日(木)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、コラムニストのえのきどいちろうを代打パーソナリティに据え、木曜前半レギュラーの日本文学者・ロバート キャンベルが、「ノーベル文学賞発表日のウラ話」を披露した。

ロバート キャンベル「今日は何の日かっていうと、まあいろんな記念日とかあると思うんですけれども、僕にとってはこの10月の第二木曜日というのが、ノーベル文学賞がストックホルムで発表される日なんですよ。
僕は文学研究者でもあり、文学者としての期待とか楽しみということも当然あるんですけれども、実はこれも僕はあんまり公の場で言ったことはないんですが、ちょうど15年くらい前から日本時間20時に発表されるわけですけれども、僕は毎年ある公共放送局に行きましてですね、最初からスタンバイをしていて日本人の受賞者が決まった場合は、それについての解釈をするとか感想を言うとか、どういうことなのかということを説明し、翌朝のニュース番組にもですね、5時入りとか6時入りとかっていうことをちょっと約束をさせていただいていて……あの、先ほど公共放送って言いましたけれども、NHKのことなんですけどね」

えのきどいちろう「まあみんなわかったと思うけどね(笑)」

キャンベル「すみません、自分で言いながら何を気取ってるのか?って(笑)」

えのきど「15年、つまり逆に言うと空振り続けたっていうことなんですよね?」

キャンベル「最初にそれを受けた時はもちろん緊張して、NHKのことですから何を言おうかとか」

えのきど「何を着て行こうかとかもありますよね?」

キャンベル「それもありますけれども、それ以上に何をどういう風に構成して、コメントを何分の尺の中でどんな話をするかとかを準備して、夜の6時ぐらいに行き、ちょっとNHKの報道局で用意するミックスサンドみたいなものがあるんですが、これはもう多分100年変わってないおもてなしがあって、ポテトサラダとかが入ったサンドやコーヒーがあって、それで打ち合わせをして待つと。
そこにはみんな報道班、取材班がいまして、取材班が渋谷の放送局だけではなく、村上春樹さんは当日どこにいるかということはもう、本当にこう煙に巻いていつもいらっしゃらないっていうことがあって。だから本人から言葉はすぐには取れないということなので、ハルキストたちが都内のいろんなところに集まって」

えのきど「荻窪の『6次元』っていう店、僕行ったことありますけど、そこに集まってるハルキストたちっていう絵も何となく浮かびます」

キャンベル「そうなんです。僕は行ったことはないんですけど、毎回取材者を出しているらしいですね。今はちょっとわからないんですけど、2、3年それをやっていてみんなが『こうならなかった、ダメだった』っていうのがあって」

えのきど「『ボブ・ディランかよ!』っていう時もあったんですね?(笑)」

キャンベル「そう、ありました。僕はもう快哉を叫んだんですけど、面白いなぁと思ってて。『俺は村上春樹の準備をしてるのに、ボブ・ディランか!』っていうようなことになったことが面白くて。
それで取材者が荻窪とかいろんなところから戻ってきて、ここからちょっとプライベートな話ですけれども、ちょっとお酒を飲みに行って傷をなめ合ったり、『来年また頑張りましょうね』っていう、すごく志の高い人たちが報道でそれをずっと追いかけて準備をしている、毎年。本当に涙ぐましい同僚ですけど。でまあ、僕はそこからちょっと……いやスタンバイはもう局に来なくても良くて、NHKだけではなくて他のその後の、夜10時に始まる民放のニュース番組とかに出るということがあったり、変化があるのが面白くて。
5年くらい前からこれは春樹さんだけじゃなくて、他の人たちも視野に入ってきたというので、小川洋子さん、それから多和田葉子さんがいらっしゃって。で、私の仕事がちょっと増えていく、準備をしていくということで、それはすごく嬉しいことでして」
でまぁ今日、村上春樹さん、多和田葉子さん、それから小川洋子さんに加えて、実はロンドンのブッキー、ブックメーカーがいますね?」

えのきど「はい」

キャンベル「ブックメーカーが賭ける中にですね、柳美里さんや川上未映子さんも候補に入ってるんですね。まあ、賭けの世界ですけれが、毎年村上春樹さんが有力候補だというふうに報道されるんですけど、候補になっているかどうかがわからないんです。
ノーベル賞というのは100から200ぐらいの全世界の国から推薦されたものがあって、それをずっと絞って絞って絞って、最後は3つから5つぐらいの作品・作者が候補になるんですけれども、50年間それがずっと封鎖されていて、選考過程も一切明らかにされていません。数年前に川端康成が獲った時の経緯というのが報道されたわけですけれども、本当は候補かどうかかわからないんですよ(笑)。
ただブックメーカーのこの掛け率が上がっていくとメディアが勝手に『候補』っていう風にしているだけなんですね」

この後も、ロバート キャンベルさんのノーベル文学賞への想いや、当日の様子などを話しています。気になる方は、radikoのタイムフリーでご確認ください。

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