「日本の政治は、できないことをできないと言わなさすぎる」ガソリン補助金から思うこと

「日本の政治は、できないことをできないと言わなさすぎる」ガソリン補助金から思うこと

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、4月15日の放送に経済評論家の佐藤治彦が出演。ガソリン価格の高騰を抑えるための「ガソリン補助金」についてコメントした。

長野智子「ガソリン補助金(での対応)は正しいのでしょうか?」

佐藤治彦「全然ダメです。ガッカリしました。またこれか、と。日本の政治は、できないことをできない、と言わなさすぎる。いわゆるポピュリズムの政治に陥りすぎているのでは、と思うんです。いま日本のガソリン代ってアメリカよりも安くなっているんですよ」

長野「はい」

佐藤「世界の大事件が起き、原油が世界的に高騰し、枯渇する。そういうときに政治が国民に対して言わなければいけないこと。まずは『皆さん、節約してください』でしょう。けれど、このガソリン代を30円か40円、税金で安くする。それは、いま大変な時期にあるけど、なんの心配もいりません、いままでどおり使ってください、というだけでしょう」

長野「ほかの国と比べても日本の政府は、ね。経済にブレーキをかけたくない、という高市総理の思いが伝わってくるような」

佐藤「日本でもたとえば第1次、第2次オイルショックのとき。あの時代の自民党の政治家は国民に向かって、節電や節約しましょう、と言いましたよ。いまは国民が困っているからお金でどうにかしましょう、と。目先のことだけ」

長野「うん……」

佐藤「私は、原発を推進することに対して賛成しているわけではありません。でもたとえば高市さんの立場なら、いまは原油が入ってくることも大変だし、当面、エネルギーの危機だから、いまだけ少し多めに稼働させましょう、などと言うこともできる。そして国民に対しては節約しましょう、と。それがまったくなく、補助金。今回、原油が上がって困っているのはガソリンだけではない」

長野「ナフサのことでも悲鳴が上がっていると」

佐藤「原材料費が50%上がりました、みたいなことがたくさん起きる。そこに対して50%分のお金は補助できません、ガソリン代だけ対応している。良くありません。1990年以降、世界がすごく変化しています。埼玉県の八潮の問題も、人口減少もある。日本の財政事情を考えれば1億3000万人いた時代の公共施設、道路や水道などをずっと保つのは難しい」

長野「はい」

佐藤「だからコンパクト化しましょう、という案も出ているのに推進しない。安倍さんの時代、あれだけ安定して続いていたのに、年金改革のことも財政改革もまともにしなかった。高市さんは3分の2ですよ。憲法改正したい、進めたい、というのもいいけれど、本当に国民が求めていること。例えば年金や社会保障、賃金などです」

長野「暮らしのことですよね」

佐藤「暮らしに対して、衆議院で3分の2以上の圧倒的な議席数を持っているなら、きちんと今後20、30年、耐えていくような方法に変える。そのために、国民の皆さん、ここは我慢してください、ここはどうにかします、とならなければいけないんですよ」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜午後3時~5時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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