部屋を寒くして聴いてほしい!? 「熱々(あつあつ)」曲特集!

部屋を寒くして聴いてほしい!? 「熱々(あつあつ)」曲特集!

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11月27日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、『タケスクリプション 日曜名曲集』、選曲テーマは「熱々」でした! が……。

鷲崎健「ちょっとねえ。『こんな寒い日には、こんな曲でも聴いて暖まろうじゃありませんか』をやろうとしたんですけど、まさかでした」

松井佐祐里「まあ暖かい!」

鷲崎「いちど部屋を寒くして聴いていただければと思っております(笑)。まずは先日もかけたばかりです、デューク・エイセスさん。『にほんのうた』シリーズから、この曲を聴いてください」

♪「ホッファイホー (北海道)」/デューク・エイセス

鷲崎「松井さん、うるさい(笑)。聴きながら『いいなあ、食べたい』『それもおいしい』『カニはアレルギーがあるから……』みたいな」

松井「あ、食べ終わったんだ、と思って(笑)」

鷲崎「感情移入が激しい(笑)!『にほんのうた』シリーズから、北海道の歌ですね。改めてご説明しますと永六輔さんが作詞、いずみたくさんが作曲、歌がデューク・エイセスさんで。全都道府県の歌を作ろう、という企画がありまして。みなさんの都道府県の歌が必ずございます! ちなみに『いい湯だな』とかもそこからできた歌なんです。

もう……ヤバいですね(笑)。この企画とデューク・エイセスさんがいれば、何やってもいいと思っている感じがありませんか? 北海道の方が聴いてどう思ったかわかりませんけど、メチャクチャいい曲もあるんです。この曲はなんていうんでしょう、1番でやることやっちゃって、あとは食べ物の名前を変えているだけ(笑)」

松井「いやいや。食べたくなりますから(笑)」

鷲崎「愉快な、いい意味で『調子に乗っている』感、『このメンツなら何やってもいける感』があって。3大コーラスグループ、ダークダックス、ボニージャックスに比べて、この企画があったからかもしれないけど、デューク・エイセスはストレンジキュートな楽曲が多いんです。そこまで詳しいわけではないんですけど、けっこう不思議な、『こんな曲歌っているんだ!』というのがあっておもしろい。続きまして、こちらもいいですよ!」

♪「うーどんどん」/東京放送児童合唱団

鷲崎「1999年発売の第4回こどもコーラス展ライヴという、2枚組のライブ盤がありまして。1、2、3、4と持っているんですけど、けっこう高かった~……。この『うーどんどん』が入っている第4回、名盤なんです。どれもいいんですけど。

これは伴奏なしなんですけど、もちろん伴奏つきの曲もたくさんある中で、日本童謡協会主催のコーラス展のライヴ録音盤。いろんなライヴ盤、残っていますよ。CD、レコードなどで。すごく詳しいわけじゃないので『これはどこどこの合唱団のやつだから……』と言える感じではないんですが。子供がやっているやつは、だいたい見つけたらなんとなく買うことにはしている(笑)。

『熱々』を表現しているのにもかかわらず、なぜか……クールって言うの? ホットには感じなくないですか? からい、からい、からい……あつ、あつ、あつ、ふー、するする、ふー、するする……。ドライでクールな表現だなって。作詞されている関根栄一さんは『おつかいありさん』や、葦プロの名作『くじらのホセフィーナ』の曲などを書かれています。子供のコーラス系は好きなので、今後もかけていく可能性がございます。さてグッと変わったものにいきましょう」

♪「Hot Sake」/Ken Nordine And His Kinsmen

鷲崎「なんですか?」

松井「(もう)終わっちゃった……」

鷲崎「こういう曲ですから(笑)。Hot Sake、熱燗のことです。『Chop Suey Rock』というコンピレーションアルバムに入っています。アメリカ人の酔狂なコレクターさんによる、日本、中国とかのインチキオリエンタルサウンドの楽曲ばかり集めた、というアルバムがありまして。本来どんな人なのかわからない、みたいな人の曲がいっぱい入っている。その中の、日本も中国も……アジア、全部混同しちゃってどういうところかよく知らない、みたいな人が作った曲です。

Chop Sueyというのが、アメリカ式の中華料理を指す名前としてあるんですね。全然別の人、女の人が歌っているバージョンもございます、興味があれば……。Amazon Musicとかにあるんじゃないかな? ここまでイモ食って、うどん食って、熱燗飲んで、でした。最後は食べ物じゃないんですけど、こんな『あつあつ』を聴いていただきたいと思います」

火の玉ロック」雪村いづみ

鷲崎「先日亡くなられましたジェリー・リー・ルイスさん、1957年の大ヒットソング。ロックの状況を変えた、と言われているような大・大・名曲のカバーでございます。本国では歌詞が刺激的すぎるということで、放送しない、ラジオ局がかけない、という運動があったみたいですね。

ジェリー・リー・ルイスさんは『ザ・キラー』というあだ名で、わざと悪役っぽいキャラクターで売っていたところもありまして。ライバルと言われたプレスリーさんが亡くなった、というニュースが流れたときも『せいせいしたぜ!』みたいなコメントを出して。

雪村いづみさんは1958年に、この曲のカバーバージョンを出しておりまして。お気づきかもしれませんが、ギターやピアノの印象的なリフではなく、高音で間奏なんかも、やっていて。日本でもいわゆるGSブームが起こるのが10年ぐらいあとなので、このころにスタジオで楽器を鳴らす人というのは音楽の教育を受けた人以外に……。少なくともスタジオミュージシャンみたいな人はいなくて。編曲の中でこうなったんだと思うんですが。

美空ひばりさんとか、江利チエミさんが話題になる中で、雪村いづみさんが語られることは……比較的、少ないと思うんですけど。こんな格好いい曲を当時からやっていた、ということで、聴いていただきました。いかがだったでしょうか? こんな寒い日には、こんな曲で暖まるというのも……」

松井「鷲崎さんと、いる世界線が違うのかな(笑)」

鷲崎「来週のテーマと選曲にもご期待ください(笑)」

 

「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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