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2011年12月 4日 問責

野党が、一川防衛大臣に対する問責決議案を12月9日に提出することが確実となった。

問責の理由の一つに、不適切発言をした前沖縄防衛局長の監督責任がある。
問題発覚後、直ちに更迭を発表した一川大臣だが、その後の記者会見で不適切発言について何度も沖縄県民に対する謝罪の言葉を繰り返すものの一度も頭を下げることは無かった。直ちに沖縄に謝罪に行くべきとの声も上がっていたにもかかわらず、一川大臣は、国会日程と、この案件は事務方トップが最初に行くべきだとして、沖縄入りしたのは更迭人事発表から3日後だった。他人事のような対応に怒り心頭の沖縄県民。仲井真沖縄県知事も、当初15分間設けられていた会談時間を半分で切り上げた。

一川大臣については、閣僚就任当時の「安全保障は素人」発言などを受け、公明党は早くから大臣としての資質に問題ありと公言していた。そこに今回の問題。さらに参議院の震災復興委員会で、少女暴行事件の詳細を知らないと発言したことで問責提出が決定的となった。
一川大臣は、翌日の閣議後会見で「知っていたが話題としてふさわしくないので知らないと言った」と苦しい言い訳。これでは誰も納得できない。

危機管理意識の欠如との批判は与党内からも聞こえているが、かばい続ける野田総理。
ノーサイドを宣言した代表選挙後、自らが抜擢した一川大臣は小沢元代表に近く、いわば党内融和のシンボル的存在だからなのだろうか。

野党側は、一川大臣の問責可決後、任命責任を問うとして野田総理に、さらにマルチ問題の山岡国家公安委員長に対する問責提出も検討している。国会終盤の問責ラッシュ?

今臨時国会当初から、一川、山岡両大臣に対する問責提出が囁かれていた。震災に絡む第3次補正予算成立や、残りの震災関連法案成立にメドがたったため9日の提出ということになったのだろう。
確かに、大臣の資質に問題ありといわざるを得ない。しかしこの問責騒動、与野党ともに永田町の論理を優先させてはいないか、こちらも疑問符がつく。

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