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2013年3月12日 3回忌

3月11日、東日本大震災発生から丸2年。1万5881人の犠牲者の3回忌だ。
今も尚、2千600人を超す行方不明者を数える。
行方不明者数と震災関連死者数を加えると犠牲者の数は2万人を超える、
まさに未曾有の大災害だ。
3月11日、私は被災地のひとつ、
岩手県宮古市の東日本大震災二周年追悼式の取材に行って来た。
ここ宮古市も巨大地震と大津波による犠牲者が500名を超す。
追悼式会場となったシーアリーナには1時過ぎから
犠牲者遺族をはじめ大勢の市民が集まってきた。
遺族代表の追悼挨拶を行った佐々木なおみさんは夫と祖母を震災で亡くした。
夫はなおみさんの実家の家業を継ぐため婿養子となり、仕事中に震災に遭遇し、
津波に流されて命を落とす。追悼挨拶でなおみさんは、
「私と結婚なんかしなければ死なずに済んだかもしれない。ごめんなさい」
と夫に詫びた。
2年の歳月は彼女から悔恨の情をまったく消し去っていないのだ。
一方、宮古市内で被害が大きかった鍬ヶ崎地区や田老地区を歩くと、
津波が幸せな日常を奪い取った爪あとが今なお生々しく残る。
人も町も復興にはほど遠い状況をあらためて知る。
震災発生時刻=午後2時46分の黙祷ではこみ上げてくる感情を抑えるのに必死だった。
被災地の復興は住宅やインフラだけではない。
被災者の気持ち~心の復興も重要だ。その為にも我々文化放送報道Gは
常に自問自答をしながら震災報道に携わる。~被災地報道にピリオドはない。
文化放送報道スポーツセンター部長 関根英生

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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