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2015年1月 2日 戦後70年

明けましておめでとうございます。2015年の幕が開きました。
今年は1945年8月15日の戦争終結から70年という節目を迎えます。
昨年、毎日新聞と埼玉大学が行った時事問題世論調査~「日本の世論2014」
によると「親や祖父母から戦争の体験談を直接聞いたことがありますか?」
という問いに対し、30代は「ない」が57%、20代では「ない」60%という結果でした。
背景には祖父母と同居する家庭が減り、核家族化が進んだ影響もあるでしょうし、
親が戦後生まれで語り継ぐ体験談を持たないという事情もあると思います。
しかし、どうでしょう、終戦を10才で迎えた人は今年80才に、
実際に戦地で戦争体験をし、20才で終戦を迎えた人は90才という高齢になります。
「風化」という言葉を切実な危機感として感じるのは私だけではないと思います。
今年私の父は87才、母は83才になります。私は両親から空襲の話、疎開の話、
戦地で死んだ先輩や友人の話、ひもじかった終戦直後の話、
等々を聞かされて育ちました。すべてが両親の貴重な体験談だったと思う一方、
これらの貴重な話を直接聞ける時間もそう多くはないだろうとも思います。
******
私はかねてより報道マスコミの使命は客観的かつ正確なニュースを
迅速に届けることと後世に残すべき事実を記録することと考えています。
戦後70年、今年の文化放送報道Gのテーマのひとつは「語り継ぐべき戦争体験」を
音声として残すための試みの実践と考えます。
はたして、どのような形で、どのような方法で、どのような話を残せるだろうか?
課題は大きい。
文化放送報道スポーツセンター部長 関根英生

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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