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2014年1月 1日 100年前

100年前~1914年、オーストリアの皇太子暗殺事件に端を発した
バルカン半島の国境危機は戦争という導火線に火を灯し、「宣戦布告ラッシュ」
を招き、ヨーロッパ全域に戦火が拡大しました。これが第1次世界大戦です。
たかだか100年前のことです。
日本は日英同盟を理由に参戦を決め、ドイツに対して宣戦を布告しました。
と、言っても日本軍はヨーロッパ戦線に遠征し戦ったわけではありません。
日本は、同盟国イギリスの敵であるドイツの中国にある山東省基地を攻撃します。
これは覇権拡大を意図した日本軍の山東省への侵攻であり、翌年にはちゃっかりと
中国に【21カ条の要求】を突き付け、満州地区の植民地化を始めました。
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2014年の幕が切って落とされました。
新年早々、100年前の世界の歴史を紐解いたのは、対独宣戦布告~中国侵攻が
時代の潮流に流された[負の歴史]のプロセスであり、
ここが日中戦争へ突入する起点だったからです。
今われわれが留意すべきことは[負の歴史]に対する反復した検証と反省だろう。
昨年、大きな反対行動が渦巻く中で強行採決された特定秘密保護法、
昨年暮れに行なわれた安倍総理の靖国電撃参拝、さらに悪化した日中関係。
そして、早々にも着手されるであろう集団的自衛権の憲法解釈の見直し。
これが現状の日本です。
もちろん、今日本が他国に対し、侵略侵攻を意図するとは思わないし、
集団的自衛権の憲法解釈の見直しと日米同盟を言い訳に、自衛隊が
戦場で戦火を交えるシーンも即座にはイメージしづらいことです。
しかし、身構えることを忘れてはいけないのではないでしょうか。
私は「繰り返す歴史」あるいは「潮流に流される世論」といった
見えざる大きな力に抗うのは報道マスコミの役割だと考えます。
2014年、文化放送報道Gは政権と社会に曇りのないフォーカスを当てて
「今いちばん伝えるべきNEWSは何か?」
そして「そのNEWSのPoint of Viewは何処か?」しっかり伝えていきます。
今年も文化放送報道Gにご期待下さい。
        文化放送報道スポーツセンター部長  関根英生

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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