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2015年5月 7日 箱根・大涌谷の噴火警戒レベルが2に。

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神奈川県の箱根山。大涌谷周辺に影響を及ぼすような小規模な噴火が起きる可能性があるとして
気象庁は6日、噴火警戒レベルを1から2(火口周辺規制)に引き上げました。
箱根町は大涌谷の半径300メートル以内に避難指示を出し、箱根ロープウェイは運休に。
その朝は別の取材に行く予定だったのですが、急遽、大涌谷に向かうことになりました。
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小田原から箱根登山鉄道に乗り換えたのですが、緊迫感は無く、登山客や観光客が座席を埋めており、仕事モードの自分が浮いている感じ。ただ「警戒レベルの引き上げによって、ロープウェイが運休になりました」という車内アナウンスは頻繁に流れていました。
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途中、強羅の駅で改札を出ると、土産物屋さんのおばさんとお兄さんが何やら不機嫌そうに立ち話。話を伺いに行くと・・・「あんたたち、ちゃんと報道してよ!箱根全部が危険みたいに受け取られて、いつものGWなら店の前に行列ができるのに、今年はさっぱりよ」
箱根湯本や強羅、芦ノ湖などの観光施設は通常営業しているのですが、警戒レベルの引き上げによって客足が遠のいています。7日には町と観光組合が今後の対策を話し合いました。
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運休が決まった箱根ロープウェイの発着駅に着くと、日本人の観光客の姿はまばらだったのですが、外国人のグループが途方に暮れているのが目につきました。言葉の壁があるためですが、災害に関する情報が伝わっていなかったことは今後の課題だなと思いました。
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大涌谷に続く国道は手前1キロの三叉路で通行止めになっています。
「できれば、大涌谷の今の様子を伝えたい」そう思っていたところ、お客さんがこなくなって手持ち無沙汰になったタクシー運転手さんと意気投合。「実は大涌谷が遠くから見られるポイントが二か所ある」ことを教えてくださいました。
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中継車と合流してその場所に行ってみますと、2.7キロほど離れた山の中腹から白い湯気が吹き上がってるのが見えました。地元のかたがたは、「いつもに比べて特別に水蒸気が多いようには思えない」とおっしゃっていましたが、中には「地面がズンッと跳ね上がるような、いつもの地震とは違う揺れを感じた」というかたもいらっしやいました。
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これを書いている7日も火山性地震が観測されていて、一連の活動による地震の回数は体に感じない地震を含めて1000回を超えています。大きな被害が出ない事、また、地元経済への影響が少ないことを願いますが、同時に、万一噴火警報が発令されるような事態になったり避難指示範囲が広がったりした場合には、躊躇せずに安全確保をしていただきたいと思います。
(注:画像中央付近で白い湯気があがっている場所が大涌谷です。望遠撮影ではないため湯気は小さく見えますが、その右側にある建物(名物の黒たまごなどを製造する売店など)と比較すると規模がわかるかと思います。画像をクリックすると拡大できます)

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