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2016年1月25日 2025年問題

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「2025年問題」をご存知ですか?
団塊の世代の皆さんが全員75歳以上の後期高齢者となるのが「2025年問題」
日本は5人に1人が75歳以上という、かつてない高齢社会を迎えます。
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2013年の国内における死亡者は約127万人でした。
これに対して全国の病院にあるベッドは約158万床です。
その差は僅か31万。この死亡者の数と病院のベッドの数の差は
今後10年でほぼ「0」になると予想されています。
「病院で一生を終える人でベッドが埋まってしまう」恐れがあるのです。
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また、国民の医療費の総額は、2013年度、初めて40兆円を突破しました。
果たして国の財政が持つのか?という話になってきます。
そうなってくると「在宅医療」という選択肢も大切になってくるわけです。
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しかし24時間対応で在宅で診てくれるお医者さんを探すのは難しいのが現状です。
在宅医療を進めたい厚生労働省は当初、在宅診療に高い診療点数を設定しました。
しかし『高齢者用の集合住宅を運営する会社と医師が契約し、
医師が一度に何人もの高齢者を診療した報酬を運営会社にバックする「患者紹介ビジネス」』が
横行するようになりました。
必要もない患者さんのところにも訪問をする事態が起きていたのです。
このため同一の建物で診療した場合の診療報酬などを4分の1に減らした経緯があります。
お金さえ配れば思惑通りに物事が進む、というわけでもないのです。
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ホスピス医である小澤竹俊医師が立ち上げた横浜市瀬谷区の「めぐみ在宅クリニック」は
24時間の在宅医療専門の医療機関です。
小澤先生は在宅医療に取り組む人材がもっと必要だと考え、
2013年からクリニックでの人材育成に取り組んできました。
ただ、各地域での連携が欠かせないということもあり、
もっともっと医師や看護、介護関係の仲間を増やすために
一般社団法人「エンドオブライフ・ケア協会」を設立して活動範囲を全国に広げています。
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2025年まで、もう10年を切りました。
在宅医療の環境整備は、すでに時間との競争になっています。

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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