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(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2026年2月 6日
2月1日 第708回放送
「読書習慣が身につかずに還暦を迎えて後悔しています」という投稿に「読書が習慣化
できない人は、飛ばし読みも拾い読みもOK、好きな所だけ読む、読了しなくてもOK
などハードルを下げて気軽に読みましょう」と助言。テーマは『おすすめの本』です。
◆ルカ・コニョラート作『じかん屋テンペリア』は時間の大切さを教えてくれる絵本。
時間を売っている店テンペリアには、子どもから大人までいろいろな人が時間を買いに
来ます。ある日「時間を運ぶ気球」が大嵐で到着できません。お店の屋根は壊れ、売る
時間が枯渇したテンペリアに、お世話になった町の皆さんが持ち寄ってくれたものは?
◆内田樹著『老いのレッスン』はこれから老いていく若い人に向けて書かれた本です。
著者は生物的に死ぬ13年前くらい前からじわじわ「死に始め」更に13回忌あたりで
「死に切る」という「死ぬのに26年かけてゆっくり死ぬ説」を唱えています。ある日
突然「死」が襲ってくるのではなく何十年と時間がかかると思えば気が楽になります。
◆井上荒野著『あちらにいる鬼』は、著者の母親と父親で小説家の井上光晴、父の愛人
瀬戸内寂聴の3人が登場。常識では考えられない長年にわたる三角関係をモデルにして
娘が書いた小説です。井上夫妻が眠る岩手県二戸市の古刹「天台寺」に寂聴も生前から
望んでいた通りに分骨され納骨されました。3人が同じ寺に眠っているのも奇縁です。
◆話題映画『SHOGUN将軍』の時代考証をしたフレデリック・クレインスが書いた
『戦国武家の死生観 なぜ切腹するのか』です。武士の死生観は戦国時代と江戸時代で
はまったく異なることを指摘。戦国時代の武士にとって切腹は自身の名誉を守るための
最終手段だったが、江戸時代には切腹が刑罰の一種として制度化されていたそうです。
日曜はがんばらない : 10:48
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2026年1月31日
1月25日 第707回放送
真っ白いひげの『パシュラル先生』は月と散歩したり、雲の上で思索にふけり、自由で
変幻自在な存在です。読むたびに新たな気づきや感動を得られるこの絵本は、フランス
の哲学者ガストン・バシュラールをモデルにしたキャラクターで、はらだたけひでさん
が36年前の「岩波ホール」在職中に描いた作品です。今回は原田健秀さんとの鼎談。
3年半前に閉館した「岩波ホール」は世界の名作映画を上映し日本の映画文化の多様性
を担いました。原田さんは44年に亘り中心スタッフとして名作上映に携わりました。
1954年東京生まれの原田さん(画家名はらだたけひで)は幼少から一日中お絵かき
に夢中で、上手だったので誰もが将来は絵を描く仕事に就くと思われていたそうです。
ところが、小学4年生の健康診断で「色覚異常」と診断され、赤と緑の見分けが困難な
ことが判明。夢だった美術学校への進学を断念せざるを得なくなってしまったのです。
孤独で厭世的な思いに支配された十代を過ごす中で癒しは映画と映画音楽でした。学校
をさぼって新宿の映画館「アート・シアター・ギルド」でフェデリコ・フェリーニ監督
の作品など楽しみます。また、美しいもの善きものを享受したいと思ったのもこの頃で
ガストン・バシュラールの作品を通し「世界を受け容れる歓びを感じるようになった」
といいます。この体験がのちに絵本のデビュー作『パシュラル先生』につながります。
「岩波ホール」総支配人の高野悦子さんの薫陶を受け、映画の企画宣伝に能力を発揮し
ますが中でも1978年公開の『ピロスマニ』以降、ジョージア文化と同国映画の紹介
に努めます。ちなみに日本では『百万本のバラ』の主人公で知られる国民的画家です。
原田さんの新刊は証言集『岩波ホールという伝説 はらだたけひでは語る』悠人書院。
日曜はがんばらない : 15:52
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2026年1月23日
1月18日 第706回放送
6434人が犠牲になった「阪神・淡路大震災」は昨日、発生から31年となり各地で
体験や教訓を語り継ぐ追悼行事が営まれました。また、チェルノブイリ原発事故で汚染
された村の暮らしや、市井の人々を撮り続けた写真家で映画監督の本橋成一さんが亡く
なりました。投稿をもとに鎌田&村上が語り合う『お便り&リクエストの特集』です。
まずラジオ愛が溢れる大沢悠里さんの反響が多数あり「もっと話を聴きたい」という声
も届いています。続いて「毎年1月17日の午前5時46分には黙禱している」という
男性は「地震や災害の事は風化させていけないと思う」といい、イルカの『まあるいい
のち』をリクエスト。また別の男性は「ウクライナでは、人としても国としても何の落
ち度もないのに国際法を無視した国連常任理事国の勝手な侵略で犠牲者が出ていること
に心を寄せて」リクエスト曲はサイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』です。
1986年に起きたチェルノブイリ原発事故後、放射線事故で生活が壊されていく人々
の姿を91年から撮り続けていた本橋さんは97年に映画『ナージャの村』で初監督。
汚染されたベラルーシのドゥヂチ村には故郷を離れずに残った少女ナージャの家族など
がいました。美しい背景の向こうに見えない放射線の不気味さが伝わってくる記録映画
ですが「ベルリン映画祭」に出品され高い評価を受けました。この映画製作に関わった
鎌田さんは98年「ベルリン映画祭」に本橋監督と一緒に参加しました。女性から健康
相談「起き上がる時に体の関節がバキバキと音がしますが、どうして?」という質問に
「関節は関節包という膜に包まれ、関節液によって滑らかに動く仕組みですが、急に動
かすと圧力の変化により気泡ができ、それが破裂する際に音が鳴る」通常は無害です。
日曜はがんばらない : 09:18
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2026年1月16日
1月11日 第705回放送
「年配の方が元気でいらっしゃると励みになる」という投稿をたくさんいただきます。
女優の小山明子さんは夫の大島渚監督を17年間介護して77歳で夫を看取りましたが
一息つけるかと思ったところで80代は次々と病と向き合いました。卒寿を迎えた小山
さんに「いくつもの病を経験して生き方を変えて、今を楽しく生きる術」を伺います。
小山さんは「松竹の看板女優」として数多くの映画やテレビドラマに出演し「クールビ
ューティー」と評された時代を経て、独立プロを設立した大島監督と二人三脚で歩んで
きましたが、1996年に大島監督が脳出血で倒れた後は女優を休業して介護に専念。
17年におよぶ介護生活は知られたことですが、82歳で「乳がん」が見つかり両乳房
切除した翌年に心臓の「大動脈弁狭窄症」の手術。さらに翌年には「脊柱管狭窄症」の
手術を受け、リハビリ中に「肺がん」の診断を受け手術。5年後に「肺がん」が再発し
放射線治療中です。終戦の翌年に11歳で母親と死別してから独立心が旺盛でなんでも
自分一人で出来ると頑張ってきましたが、入院や手術には親族の承諾が必要で、入退院
を繰り返すたびに息子やお嫁さんたちが付き添ってくれたので、家族のありがたさが身
に沁みて「家族に託す生き方」に切り替えて楽になったといいます。また哲学者のアル
フォンス・デーケンの「手放す心」に出会ったことで不安や執着から解き放たれたとい
います。小山さんの『90歳、凛として生きる』には、25年休まずに続けている水泳
教室や、月一回のコーラスに参加して腹式呼吸とストレス発散。女子会麻雀で脳活をし
て、一筆画を添えた礼状をまめに出す。今年は数十年ぶりに新調したセーターを着て歌
舞伎座に行くのが楽しみという小山明子さん。今を元気に明るく生きる「かきくけこ」
は、感謝する感動する。興味を持つ。工夫する。健康に留意。好奇心を持つことです。
日曜はがんばらない : 10:21
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