暴対法で変わった裏社会の構図、入口のハードルがなくなる怖さ

暴対法で変わった裏社会の構図、入口のハードルがなくなる怖さ

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大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、7月2日の放送に犯罪ジャーナリストの石原行雄が出演。取材経験をもとに現在の「裏社会」の構図について解説した。

大竹まこと「いつもはどういうお仕事をされているんですか?」

石原行雄「多いのは犯罪や裏社会などを取材することです。反社等々がどういう手口を使っているか、というのをよく取材して、解析していて。それをお届けしている、と」

大竹「記事を週刊誌に出したり、テレビに持っていったり」

青木理「もともと出版社にいて編集者だったんですね?」

石原「社員で編集者や編集記者をしていて、20代の終わりごろに独立しました。音楽ライターや自動車ライターをしていた時代もありました。私、学生時代にバックパッカーみたいなことをしていて。大きな週刊誌だと、たくさんの人にご覧いただきたい、ということで。海外の人身売買や違法薬物の取引の現場、取材できるやついないかな、というとき『学生のとき、そこ見に行ったことありますよ』と」

大竹「ほう」

石原「カネだけ渡すから取材して写真撮ってきてくれ、となって。そういう仕事がどんどん来るようになって、気づいたらこういう仕事ばかりに(笑)。命の危険を感じたことはそんなにありません。国内だと暴対法、暴排条例が効いているな、というのを身に染みて感じます。以前はどこかで書いたりしゃべったりすると、反社筋が調べて私の自宅に来たり、組の事務所に呼ばれてお腹を殴られたり……」

大竹「危険じゃないですか!」

石原「いまはそういうことがスパッとなくなったんですね」

青木「暴対法、暴排条例が効いて暴力団組織みたいなものが相当、弱った。一方で半グレ、トクリュウといった、かつてとは違う危うさは感じませんか?」

石原「確かにトクリュウは暴力団とは異なる性質なので、その怖さや厄介さはあるんですね。暴力団を排除しすぎたから、その隙間にトクリュウみたいなものができたのでは、暴力団が必要悪で、裏社会を管理させていたほうがよかったのでは、という声をいただくんです」

大竹「はい」

石原「でも私は取材していて逆だと思います。暴力団が自分たちだけでシノギを回していけない、だからこそかつて半グレと呼ばれた人間、あるいはSNSの口コミで、きのうまで素人だった人間を犯罪に駆り立てる。下請け、孫請けに出さないとやっていけない、回らない。暴力団が勧誘してつくって生み出している、という構図があるわけです」

大竹「いまでもシノギの大元は暴力団が君臨している、ということになりますか?」

石原「基本的には暴力団が頂点にいる、と考えていいんです」

青木「かつては街をフラフラしていても、そうそう、そのスジの人たちと会うことはなかった。いまはスマホ1個を持って、SNSを見ていれば『高額バイト』『お金に困っている人を助けます』みたいなものが出てきて、あっという間にそういうところと接続できてしまう。情報環境の違いは大きいんでしょうね」

石原「おっしゃるとおり。昔は裏社会につながるためにもハードルがあった。闇バイトするつもりはない、薬物を買うつもりもない。それでもいまは、暇でSNSをいじって『いいバイトないかな』『ここは条件がいい。見てみよう』と。そこがじつは裏社会の入口だった、という怖さがあるんです」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~15時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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