新聞の発行部数が減っている。その背景と理由を探る
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、8月17日の放送にジャーナリストの二木啓孝が出演。「部数減。でも、がんばれ新聞」をテーマに、新聞の購読者、発行部数が減っている現状について解説した。
鈴木純子(文化放送アナウンサー)「新聞の購読者が減っています。たとえば以前、私の子供の学校で『新聞を持ってくるように』と言われたとき、新聞をとっていたのは40人のクラスでたったの3人でした」
二木啓孝「長野さんも鈴木さんも仕事柄、また好きなことを含めて新聞各紙、読みますよね。ところがどんどん新聞は減っています。日本新聞協会という、全国紙・ブロック紙・地方紙で104の新聞の発行部数をずっと計算しているところがあります。去年10月時点で(発行部数が)すべて合わせて2500万部。どれぐらい減っているかというと、1997年には5000万部だったんですね。およそ30年で半分になっているんですね」
長野智子「2500万部か」
二木「去年12月(の調査で)、1世帯辺り、どれぐらい新聞をとっていますか、というと0.4部。10家庭のうち4家庭しかとっていない、ということです。個別だと読売新聞、全国紙で最大部数の500万部を維持している。けれど毎年、減っています。朝日新聞は300万部を維持している、それでもガクッと減っている。日経新聞は100万部台だけど、いまデジタル紙への課金で伸ばしている。毎日新聞は110万部かな、全国紙としてのボリュームを保てるかどうかは厳しい、という状況です」
長野「ああ……」
二木「産経新聞ははついに、今年の秋から『全国紙』という名前を捨てます。東北6県で配達をやめるんですね」
長野「このニュースもビックリしました」
二木「街を歩けば新聞販売店、ありますよね。いま全国で1万2200店舗です。毎年、6、700店舗が減っています。だから合同店舗といって、この新聞とこの新聞をセットで配りますよ、と。販売員、従業員の人は19万5000人ほどいるんですが、ついに20万人を割ったんですね。従業員のうち50代以上が4分の3。昔は僕の同級生でも、新聞配達をしながら学校へ行っていた、という人がたくさんいたんですけどね」
長野「やはりデジタル、ということでしょうか」
二木「そう。物価高で新聞は高い。ネットにシフトしている。去年、NHKの放送技術研究所というところで『ニュースをネットでとりますか? 紙の新聞でとりますか?』と聞いたら20代の26%がネット、新聞は5%。40代、48%がネット、新聞が18%。60代になるとネット28%、新聞47%。70歳以上はネット15%、新聞65%。若い人は新聞をとらない」
長野「もう親世代の多くがとっていないんでしょうね。そもそも子供は『新聞をとる』という感覚がないのかもしれない」
二木「1人世帯が増えてきて、世帯数による部数も減っている。皆さんが読んでいるネットニュース、多くを新聞社が提供しているわけですね。それをクリックして読む、新聞社にチャリンチャリン、とお金が入る、と」
長野「タダ乗りもあります。けっこう深刻な問題ですね」
二木「どうにか読んでほしいということでネットに課金、といっても安いけれど。やればやるほど本体のほうが傷んでくる。そういう構図です。もう1つ、大きいのは、タダ乗りでいうと生成AIです」
このあとも生成AI、「タダ乗り」などの問題を含め、新聞の現状について二木が解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
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