池谷孝司「貧困の連鎖を断ち切ることが大事」
日本で貧困問題が叫ばれるようになったから久しい。8月18日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、「大人は気づいてくれない貧困脱出への伴走型支援」という本の著者で共同通信社・編集委員の池谷孝司さんが貧困問題について話してくれました。
大竹「貧困の連鎖が大きな問題ですよね」
池谷「そこなんですよ。生活保護家庭を取材していると、場合によっては一家で代々、生活保護を受け続けていて高校に行った親族がいない家もあったりして、何とか連鎖を断ち切ることができればいいなと思っていて、断ち切るには教育の力が一番大きいんじゃないかなというのが私の考えなんです。勉強をすることによって高校に行けて、自信をつけることができれば変わっていくんじゃないかなと思っているんです」
大竹「アスポートという無料塾について教えて下さい」
池谷「アスポートというのは埼玉県が始めた無料塾と家庭訪問を組み合わせた事業で『明日への希望』と『明日へのサポート』、この2つを組み合わせてアスポートと呼んでいるんです」
小島慶子「ポートって英語で港っていう意味ですよね?」
池谷「そうなんです。港を出港していく船を応援したいということで、この本の表紙を帆船にしたんです」
小島「埼玉県はどういう経緯でこの事業を始めたんですか?」
池谷「当時は生活保護家庭を減らしていきたいという県の思いがあって、生活保護には住宅とか仕事などの事業があるんですけど、そこに教育も組み込もうということで始めました。最初は効果はあるのかという声もあったんですけど、やってみたら生活保護家庭の子どもたちが一生懸命通って来て、勉強を教えてもらって高校進学率がかなり上がったんですね。2009年度当時、生活保護家庭の高校進学率は87%だったんですけど、2010年度には98%になったんです。それで効果があることが認められて続けていこうということになったんです」
大竹「それだけでも貧困を断ち切れるような気がしますね」
池谷「かなり大きな効果だと思いますよ」
番組では他にも池谷孝司さんが貧困家庭の問題について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
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