ノンフィクション作家の山岡淳一郎が語る、中村哲の支援活動、日本のマンション

ノンフィクション作家の山岡淳一郎が語る、中村哲の支援活動、日本のマンション

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大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、8月20日の放送にノンフィクション作家の山岡淳一郎が出演した。今年6月に発売した著書『マンション 狙われる修繕積立金 談合・なりすまし・外部管理者』、また2月に発売した『炎と水 中村哲と名もなき人たちの旅』について語った(大竹まことは今回、お休み)。

青木理「山岡さんの作品は拝読して、(ノンフィクション作家として)その背中を見てきました。つい先日、『講談社 本田靖春ノンフィクション賞』を、中村哲さんの人生や関係者の姿を描いた『炎と水 中村哲と名もなき人たちの旅』で受賞されました。中村哲さんはアフガニスタンで現地の支援というか、水路をつくるといった活動をされて。こういう人こそ日本の誇りだと思います。なぜ中村さんのことを書こうと思われたんですか?」

山岡淳一郎「もともと医療問題は取材している範疇のひとつで。ぜひ書きたいと思っていました。生前、何度かインタビューをとろうと思ったけどタイミングが合わなくて。亡くなられたので書けないかな、となったんですが、コロナが激しくなりまして。医療現場を取材していくと、だんだんコロナ患者の人たちが、当時の医療の都合によって難民化してしまったというか。それぞれの家に押し込まれて。医療とは、医者の存在とは、とつらつら考えていて。やはり中村さんを0から書いてみよう、というのが発端でした」

青木「中村さんの活動を見ていると『お医者さん』なのか、という」

山岡「最初はパキスタン、アフガニスタンで、ハンセン病の治療を中心に中村さんの医療活動は始まります。2000年、アフガニスタンの大旱魃(だいかんばつ)を目の当たりにして。医療どころではない。まずは水を確保しないと、ということで最初は井戸を掘り始める。でも井戸もかれていく。クナール川という大河から用水路を20数キロ引いて、砂漠化していた荒れ地を農地に変えて。そういう灌漑(かんがい)事業に入っていく。そうして緑地化することによって、難民化していた90万人ぐらいが生活を取り戻して、命が救われる、と」

青木「オリーブ畑をつくるなどされたんですね」

山岡「中村さんがしたことは医療の究極の世界というか。原点に突き進みながら、医療の範疇を超えていく。惹かれるところがありました。結局、アフガニスタン、パキスタンはもちろん、国内もそう。中村さんにゆかりのあった人、100人と少しぐらいに会いまして。『炎と水 中村哲と名もなき人たちの旅』という本にまとめた、ということです。(さらに中村哲氏について語る)」

青木「きょう、ご紹介する著書『マンション 狙われる修繕積立金 談合・なりすまし・外部管理者』。これはまた医療とはまったく違います。もちろんマンションのことを山岡さんが追いかけて本を書かれているのは存じていますが」

山岡「大きく言うと、マンションも人が住むためのインフラですよね。たとえば医療って社会的な共通のインフラです。公的に支えなければいけないものって住宅でも医療でも共通する部分があるのかな、と。マンションに関してなぜ書くようになったかといえば、きっかけは1995年1月に起きた阪神淡路大震災でした」

青木「はい」

山岡「2年後に神戸の長田区で復興ぶりを取材しようと思って行ったんです。でも2年経っても木造が密集していた地域って更地のまんまなんですね。細かい家が多かったところが。難しいんだな、権利の問題が錯綜していて、再開発をかけたくても地権者の合意形成がとれないんだろうな、などと思いながら、そこを見ていたとき。被災マンションで建て替えが始まった、という話を聴いたんです」

青木「ああ」

山岡「こっちは大変なのに、もう建て替えるのか、と。調べてみると当時、国は被災者マンションに対して建て替え促進策を露骨にとっていたんですね」

このあとはその建て替え促進策のことを含め、マンションに関する問題を山岡が詳しく語った。その様子はradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~15時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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