【アナコラム】小宅世人「忘れられない試合」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼9月11日配信号 担当
小宅世人アナウンサー
プロ野球2026年シーズンも最終盤、我等がライオンズも負けられない戦いが日々続いております。
そんな中でつい最近、忘れられない一戦に出会いました。
8月25日スペシャルウィークに行われた西武vs日本ハム(ベルーナドーム)解説は伊東勤さん。共に上位を争うファイターズ戦ということで、放送席も気合いが入っておりました。
カード頭ということで、先発は両チームエース右腕同士の投げ合い。ライオンズは平良海馬投手。ファイターズは伊藤大海投手でした。
試合は序盤から両先発がエンジン全開。立ち上がりは2回まで両投手三者凡退のピッチングであっという間に終わります。そのまま中盤に入り4回までは両チーム無得点。ピリッと締まった投手戦の流れができたところで続く5回、ついに試合が動き出します。
裏のライオンズの攻撃、8番の源田選手がヒットで出塁し一死一塁。続く9番ラストバッターは、この時滝澤選手や佐藤太陽選手の故障でスタメンに抜擢されたユーティリティ、仲田慶介選手でした。
2球で2ストライクと追い込まれてからしっかりとボール球を見極め、迎えた5球目。伊藤投手の空振りを取りにきたフォークボールをシャープなスイングで打ち返します。
打球は右中間を真っ二つ。先制のタイムリースリーベースヒット。ベルトが壊れるくらい全力のヘッドスライディングで、三塁に到達しベンチにガッツポーズを掲げる姿を見て、心が震えました。主力が怪我をしたピンチも、出てきた選手がチャンスに代えてその日のヒーローに。
やっぱり今年のライオンズは一味違います。結局その後も仲田選手は6回に追加点となる犠牲フライ、8回にもタイムリースリーベースでチームの全3打点を1人でとってしまいました。
試合後、あの涙のヒーローインタビューはこれからもライオンズファンの心の中に残り続けるでしょう。
ようやく故障していたメンバーも揃いはじめ、いよいよ残りの試合数も少なくなってきました。
この先の試合、そして勝負のポストシーズンでも、きっと背番号00の力が必要になるはずです。

