北京パラリンピックを取材した荒木美晴氏「冬の競技でも若い選手の活躍を」~ニュースワイドSAKIDORI

北京パラリンピックを取材した荒木美晴氏「冬の競技でも若い選手の活躍を」~ニュースワイドSAKIDORI

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北京パラリンピックを取材した障害者スポーツ専門サイト「MAスポーツ」の代表者、荒木美晴氏が、15日、文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」内『応援! ユニバーサルスポーツ』に電話出演。アルペンスキーの村岡桃佳選手やスノーボードチームのチーム力についてレポートした。

コーナー冒頭、斉藤キャスターが13日の閉会式の短さに触れると、

荒木氏は「鳥の巣で取材していたが、時間が短縮されることは現場で知った。ただ、コンパクトにまとまっていて、1時間くらいでちょうどいいと思った」と感想を伝えた。次に斉藤が日本選手団の主将でアルペンスキー(座位:座って滑るクラス)の村岡桃佳(金3個、銀1個)の大活躍の理由について尋ねると、荒木氏は「元々、村岡選手は世界一のカービングターン技術を持っていると言われている。今回も雪面に体がつきそうなくらいに傾けて滑っていたが、頭が起きているので、次のターンに向けてスピードを殺さずに左右のターンを連続で出来るという特長がある。村岡選手は前回の平昌パラリンピックの後、陸上競技にも挑戦し東京パラリンピックにも出場した。元々の障害で体幹を使いにくいところはあるが、陸上でその体幹を鍛えたことで、スキーだけのトレーニングでは得られなかった体の使い方や筋肉が身に付き、スキーの滑りの安定性、切れの良さにつながったのではないか。今回の北京のコースは難しいコースで、高速系種目はコースアウトした選手も続出したが、村岡選手はチェアスキー(村岡が乗るマシーン)がはじかれることなく、ブレのない滑りを見せてくれて、素晴らしい活躍だった」と分析、絶賛した。

荒木氏の村岡の筋肉の話が、筋肉好きの斉藤の導火線に火をつける。斉藤が「村岡選手は転倒するのではないかというほど、右に左に体を傾けていたが、全く転ばず凄かった。スキーは自分の体重でツーっと滑っていくが、陸上は自分の力で車いすをこがないといけないから、さぞ筋力が必要だったかと思うが、いざ陸上を始めてみると、いかに自分に筋力がないかがわかったらしいですね」と振ると、荒木氏は「陸上のコーチから村岡選手は全く基礎がないと言われた。村岡選手は、“私、金メダリストなのに、こんなことを言われるのかと思った(笑)”と言っていた」と教えてくれた。

続いて、松井アナがスノーボードについても質問した。「先月1日、小栗大地選手に電話をつないだら、スノーボードチームのキャプテンとして、選手同士のコミュニケーションを大切にして、可能な限り情報を共有するというお話をされていた。実際に現場で取材して、スノーボードチームはいかがでしたか?」と訊くと、荒木氏は「スノーボードは6人の選手が出場し、小栗選手がキャプテンだった。初戦はスノーボードクロスという種目だったが、2月に行われたオリンピックとは状況がかなり異なっていて、まず予想よりも気温が相当高くなり、雪が溶け、水が浮かび、中国特有の黄砂が雪の上に浮かんでくる状況だった。それを現場でどの選手も知るわけだが、チームで情報を共有し分析して乗り越えていく姿が見られた」と話した。続けて荒木氏は「上肢障害の大岩根正隆選手なのだが、みんなからギア岩根と呼ばれるくらい、用具に精通している。中国独特の雪質に合うワックスを選択して、メンバーと共有し提供していた。また、岡本圭司選手はコースのレイアウトを描き、注意べきセクションを全員で話し合ったりするなど、スノーボードは個人競技なのだが、日本のチーム力が光った大会だった。」と振り返っていた。

斉藤が「みんな、仲いいんだなと思ったのが、バンクドスラロームを滑り終わった田渕伸司選手が赤い鼻でひげを描かれ、ドラえもんだったこと」と振ると、荒木氏は、「どうもその日の田渕選手の服装と体型、たまたま装着する予定だったのが青いヘルメットで、小須田選手が田渕選手の顔に描いた。田渕選手は“チームの委員長も止めてくれなかった”と言っていた。海外のスタッフも一緒に写真を撮ろうと田渕選手の前に列が並んでいた」と声を弾ませてエピソードを披露した。

最後に、松井が「4年後の冬、荒木さんがイタリアのミラノ・コルティナダンペッツォパラリンピックに向けて、期待していることは何でしょうか?」と訊くと、荒木氏は「日本はどの競技も割とベテランが多い。これから若い選手が出てくるといいなと思う。団体競技のパラアイスホッケーと車いすカーリングは、日本勢が今大会出場できなかった。2つの競技のレベルが上がっているのだが、今、日本の先輩方が火を消さないように踏ん張っているので、この2つの競技でも若い選手が出てきてほしい」と願っていた。パラスポーツの選手の高齢化は喫緊の課題だ。活性化には若手の台頭が急がれる。北京パラリンピックについては、今回の荒木氏、前回のライターの宮崎氏に最新情報をリポートしていただいた。次回のコーナー最終回(22日)は、村岡桃佳選手が電話出演する。
(構成・後藤)

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// 2022.04.28追加