若い世代も「終身雇用」への憧れはある。だが、信頼はない!?

若い世代も「終身雇用」への憧れはある。だが、信頼はない!?

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5月11日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「石の上にも三年」という言葉をテーマにお届けした。働き方の変化により、キャリアアップとしての離職、転職も浸透してきたとはいえ、『何事も3年は続けないと一人前にならないのでは?』という考え方も根強い。

西川あやの「きょうは働き方や価値観が変わる中での『石の上にも三年』という言葉を考えます」

入山章栄「初めに3人のスタンスをハッキリさせたいんですけど、お二人はいかがですか?」

中田花奈「人に相談されたら『辞めなよ』と言っちゃうんですけど、自分はたぶん、そんなすぐには辞めないです。もう少しやってみないとわからないとか、もっと自分ができるようになったらイヤじゃなくなるかも、とか。『自分の行動は3年』派だと思います」

入山「俺もそうかも! 人には『辞めたほうがいい』って言うね。だけど意外と自分は辞めない(笑)。西川さんは?」

西川「まさにそうですよ。人から相談されたときは『いいよ、辞めなよ。次がある』と言うけど、自分のいる組織ですぐ辞めちゃう人はあまり信用できないかなって」

入山「結論、出ました(笑)。『がんばったほうがいい』、我々、そう思っているんですね」

西川「不思議なのは、相談されると『辞めなよ』と言っちゃうということ」

中田「『そんなひどい企業、辞めなよ』と、外からであれば言えるんです」

入山「不思議だね。他人事だから気楽に言っちゃうのかもね」

西川「たとえば東京商工会議所がまとめた、2023年度の新入社員の意識調査によると『就職先の会社でいつまで働きたいか?』という問いに対して『定年まで』と答えたのが24.4%、『チャンスがあれば転職』が20.0%……」

入山「僕の感覚だといまの若者は転職意識がメチャクチャ強いなと思っています。たとえば『60・20』っていう話をよくするんです。ビズリーチを創業した南壮一郎さんっていう有名な起業家の方がいて、交流がある。彼が『これからは60・20だ』って言うんです。どういうことかと聞いたら、『60って、いま20代の方がこれから働かなきゃいけない年数なんです』と」

中田「そうですね、いま……」

入山「二人(中田、西川)ならあと50年ぐらい働かないといけない。それに対して『20』は何かというと、会社の平均寿命(年数)なんです」

中田「え~!?」

入山「大手だけじゃなくてベンチャーとか中小も含めてだと、統計で短くなっているんですね。世界的に。60年の仕事人生で会社が20年しかもたないのであれば、最低2回は転職することになる。僕とかが若いころは会社もそこそこ大手、中堅なら安泰だったから、あまりそういう考え方がなかった。若い世代の人って、『終身雇用』って感覚、弱くなっているでしょう」

西川「終身雇用への憧れがある人でも、終身雇用への信頼はないんだと思います」

入山「きょう二人、名言多いね。『憧れはあるけど信頼はない』」

西川「平均20年とおっしゃるぐらいだから、60歳までいられる会社って、大手でも限られてくるんじゃないですか? 会社だから、たいへんな時期もいい時期もある。そういう波と自分の人生を照らし合わせたとき『いつ出るか』というのを考えざるをえない、みたいな。それはみんな、好きで入った会社、長くいたいですよ、と思います」

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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