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2011年5月10日 負けない絆。


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東日本大震災の発生直後
僕は中継車で被災地に入り
被害に遭われたかたがたに出会って
ひとりひとりの想いと置かれた状況を
連日お伝えしました。

このため、東日本大震災に関する
生放送での特別番組を
担当させていただくことになりました。

そこで、どういうかたちで放送するのか
考えました。

考えたのは、以下の案です。
①再び現地に行き、新たに録音したインタビューなどで構成する。
②避難所に臨時のスタジオを設け、そこから放送する。
③石森だけ現地に行き、スタジオのパーソナリティとやりとりする。

どれも良いけれど・・・

今回は石森がレポートするのではなく、
被災者ご本人の声をもっと届けたい。
避難者のかたの声は、録音ではなく
生で、きちんとお話を伺いたい。
何より、お聴きのかたと被災者のかたが
同じ時間を共有する番組にしたい。
それができるのは、きっとラジオだから。


そこで、当時、取材したかたがたに再び連絡をとり
「今、どうしていらっしゃるのか、
これからどのように生きていこうとされているのか」、

おひとりおひとりに
じっくり生放送でお話を伺うことにしました。

いろんな立場のかたがいらっしゃいます。

多くの船を失った漁協の組合長さん。

全ての医療機関を回って
弱音を吐けない看護士さんらの相談にのっていた看護協会のかた。

津波の被害に遭って
一時行方不明になっていたラグビーチームの皆さん。

被災者ではないけれど、いちはやく東京から現地に入って
食料や生活用品を提供したスーパーのかたがた。

被災以来、連絡がつかなくなっているかたも多いのですが
それでも10人ぐらいのかたが、快く応じてくださいました。

そのなかから5組ほどが出演してくださいます。

それぞれのかたが、
今、いらっしゃるところよりお話してくださるのですが
中には「当日スタジオにいきましょう」と
申し出てくださるかたもいました。

このほか
今はもう連絡先のわからないかたの声も
番組の中ではたくさん流れます。

昨夜、奥山デスクが編集してくれたその声を聴きながら
当時のことを思い出し
今、どうされているのか涙がこみ上げてきました。

「生の音」というのは
これほどまでに説得力を持ち、
心に刺さるのか。

文化放送サンデープレミアム
報道スペシャル
『東日本大震災 負けない絆』

今月15日(日)夕方5時57分から生放送です。

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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