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2011年6月 3日 がんばれミスターヘイト

3ヶ月近く震災被害と原発被害に追われてきたが
個人的には最近もうひとつ気になるニュースがある。


それは全日本プロレスの、
悪役レスラー、スーパーヘイトこと平井伸和選手の容態である。
スポーツ紙でご覧になった方もいると思うが
5月29日の試合後に容態が急変。
急性硬膜下血腫で開頭手術を受け
今も意識不明の状態が続いている。
試合前に先輩レスラーと口論になり暴行を受けていたこともわかり
事件の様相も呈してきてしまった。


往年の名レスラー、ミツ平井選手の子息でもある平井選手は
今から十数年前、私がアナウンサーだった時代に
とてもお世話になった人物なのだ。


当時、天龍源一郎選手らを中心にSWSという団体が設立され、
ラジオなのになぜかプロレスの番組を始めることとなった。
元スポーツアナの卵(あくまでも卵)で、
且つ当時ヒマにしていた私に白羽の矢が立った(汗)。
それから一年中、北海道から鹿児島まで
全国を行脚する日々が2年近く続いたのだが、
会場でノートを取りながらぼんやり練習を眺めていた私に
いつも声をかけてくれたのが
悪役で知られたグレートカブキ選手と
当時は正統派レスラーだった平井選手であった。


技の名前を教えてくれたり、他の選手を紹介してくれたり
試合後、今日の戦いぶりの感想を求めてきたりといった具合で、
いつも声を掛け合っていた記憶があり
当時は会場に着くとまず最初に平井選手がいることを確認していたものだ。


ある日、彼に技をかけにいったレスラーが
セカンドロープに足首を引っ掛けて頭から転落。
頚椎を損傷し寝たきりになってしまった。
目の前で実況していたもので、私の記憶に今も生々しい。


先述した事故の時には
プロレス団体に同行する専属ドクターがいなかった事がクローズアップされ、
スポーツ界では一種の社会問題化した。
しかしその後も女子プロレスで死亡事故などが起き
格闘技界の危機管理予防は解消されていないように見える。
そして今回、彼自身が重篤の中におかれることとなった。


ここまで書いてきて、原発事故と良く似た話だなと思う。
危険と分かっていながら対策を講じないままに
結局深い穴を掘ってしまった。
平井選手は頭脳明晰な人格者。
それがリングで無くとも社会復帰は必ず果たして欲しい。
プロレスラーたちと接した2年間で思ったのは
悪役と呼ばれる人たちほど舞台裏では非常に温かい人たちで
あったということ。
日本の政界はどうだろうか....


とにかく平井選手の無事を祈る.....ひたすら祈る

 

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それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
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