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2014年12月16日 「白紙委任」ではない

第47回衆議院議員選挙が終わりました。
文化放送の「みのもんたの総選挙開票スペシャル」をお聴き頂いた
リスナーも大勢いらっしゃると思います。
4時間40分の"みの節"開票特番をお聴き頂き、ありがとうございました。
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翌日の朝刊1面を見ると「自公大勝」「自公圧勝」と報じている紙面もあれば
「自民横ばい」「自公3分の2維持」と報じている紙面もあった。
各紙の思いが交錯する見出しだが、結果を客観的に見たら「自公圧勝」だろう。
改選前から自公で3分の2の議席を保持していたとは言え、
再度、全議席の3分の2超に当る317議席以上を与党が握るという事は
「絶対権力」の掌握と言えない事もない。
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今回の選挙は「争点不明」とか「大義なき選挙」と巷間言われたが、
果たして、投票率52.66%。史上最低を大幅に更新した。
史上最低の投票率52.66%~これは自公の選挙戦略の成功の象徴か?
解散決断の会見で安倍総理は「与党過半数が勝敗ライン」と言い、
えらく低いハードルを口にした。
総理には少なくともこの段階では相当な危機感があったと思う。
ところが、公示~選挙戦が進むにつれ、世論調査の結果分析からメディアは
そろって自公圧勝&300超の議席獲得を報じた。
有権者の心情に「どうせ自公が勝つ」という脱力感が生じたのは間違いないし、
政権時代の不信感が拭えていない民主党はついに対抗軸になりえなかった。
与党は争点をできるだけクローズアップせず、「アベノミクス」の是非に集約し、
有権者の関心を喚起することを避けた選挙を展開する。
その結果が52.66%となってしまったのではなかろうか?
そもそもの前提として投票率が低いと自民・公明・共産が強いとされる。
つまり、戦いを終わって振返ってみると、今回の総選挙は
与党対野党でも、自民対民主でもなく、
自民対投票率という戦いだったのかもしれない。
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しかし、国民は決して安倍政権を「白紙委任」したわけではない。
我々文化放送報道Gは、選挙で安倍さん自身が殆ど口にしなかった、
集団的自衛権、特定秘密保護法、原発再稼働、憲法改正等について
政権の取組みを注意深く見つめ、
客観的に報道していく決意を新たにしているところだ。
報道スポーツセンター部長 関根英生

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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