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2016年8月20日 良質なナショナリズム

リオデジャネイロオリンピックもあと2日となりましたが、きょう現在、
合計41個のメダルを獲得。獲得した総メダル数の41、そして金メダル12個は
いずれも史上最多だ。
先ほど(8/20 10:40)銀メダルを獲得した陸上男子100×4リレーでは
テレビ中継をスタジオで一緒に観戦していたスタッフ全員が立ち上り、
画面に向かって絶叫し、声援を送った。
おそらく日本中で大きな拍手や歓声が起きていたことだろう。
それは多くの日本人が「日本頑張れ」の気持ちで一つになった瞬間であり、
自身が日本人であることをあらためて思い知る瞬間であり、とても充足感がある瞬間だろう。
国を愛する気持ちは誰かに言われて発露するものではない。
「日の丸」も「君が代」も押付けられて受入れるものではない。
そう考えるとオリンピックやパラリンピックで全力を尽くして戦い活躍する選手たちの姿を見て
共に声援を送り、結果に涙することはとても尊いことだと思う。
いわば「良質なナショナリズム」だ。
一方、勘違いとは言え、リオ五輪の壮行会で選手たちが「君が代」を歌わないことに
苦言を呈した組織委員会の森喜朗会長の言動は私には今さらながらとても小さく映る。
報道スポーツセンター部長 関根英生

2016年8月18日 遺体のすべてを発見

東京・目黒区の碑文谷公園の池で、阿部祝子(ときこ)さん(当時88歳)の
切断遺体が見つかった事件。


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きのう、新たに阿部さんのものとみられる右腕の骨が見つかりました。
「とう骨」と呼ばれる、ひじから手首にかけての骨で、
池の南東部の底に沈んでいるのをダイバーが発見したそうです。


最初に阿部さんの遺体の一部が池から発見されたのは、6月23日。
これで遺体の全ての部位が見つかったことになり、
およそ2ヶ月にわたった捜索は終了しました。


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この事件では、阿部さんを殺害して現金数十万円を奪ったとして、強盗殺人などの疑いで
近所に住む池田徳信(やすのぶ)容疑者(28歳・死体遺棄罪で起訴) が
警視庁に再逮捕されています。


事件を受け、碑文谷公園は閉鎖されていますが、今後、公園の開放については
警視庁と区が調整していくということです。

2016年8月17日 8月17日(水)20時半からの「鈴木貫太郎特番」を是非お聴きください

第二次世界大戦の終結を決断した時の総理でありながら、その名を覚えている人は少ない鈴木貫太郎。映画や小説に登場する鈴木は枯れた人物で抗戦派と和平派の間で翻弄されている姿で描かれることも多いのですが、近年は新たに発掘される資料や記録で、この老総理がいかに国内の政争と距離を置きながら、時にしたたかに時に実直に天皇や海軍の重臣たちと呼吸をあわせ終戦に導いていったかがわかってきました。2・26事件で4発の銃撃を受けながら九死に一生を得、終戦時には抗戦派に再び命を狙われながらも生き延び天寿を全う。最後は故郷で酪農の大事さを若者たちに説くという波乱万丈の人生を歩んだ鈴木貫太郎。その数奇な人生をたどり、歴史の渦にのまれながらもたくましく戦争終結という名の対岸まで泳ぎ切った鈴木総理の終戦までの4か月に焦点をあてます。放送では2・26事件について振り返る鈴木貫太郎の妻たかさんの肉声テープなど貴重な音源も紹介します。在任期間、わずか4か月。しかし日本にとってはものすごく大切な4か月を担った鈴木貫太郎という人物を、ともに振り返ってください。判断を誤れば、天皇制も無くなり、日本という国家も無くなるかもしれない。そしてその責任を負うのはほかでもない自分自身....この究極の「火中の栗」を覚悟してつかんだ男の人間ドラマです。

番組内容
・なぜ鈴木貫太郎は総理大臣を任されたのか?
・ルーズベルト逝去時になぜ弔電を送った意図は?
・昭和天皇と鈴木が交わした阿吽の呼吸
・鈴木元総理が決意した「バドリオ」とは何者なのか?
・8月15日の朝、鈴木邸になぜ火は放たれたのか?

(出演者)
・アーサー・ビナード アメリカ生まれの詩人
・鈴木道子氏  鈴木元総理の孫 音楽評論家(元文化放送アナウンサー)
・波多野澄雄  国立公文書館アジア歴史資料センター長     ほか

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アーサー・ビナードさんと鈴木貫太郎元総理の孫の道子さん

2016年8月11日 52年前の銅メダル

リオデジャネイロオリンピック4日目、きのう行われた
競泳男子800メートルリレーで日本チームは見事に銅メダルを獲得しました。
800メートルリレーでのメダル獲得は1964年の東京オリンピック以来、
52年振りの快挙ということで、きょうのスポーツ紙はほぼ全紙が1面トップ扱いでした。
何紙かの紙面には52年前のメダリスト~800メートルリレーメンバーの白黒写真が
掲載されていますが、2年前に迅英はその時のリレーメンバー3人
~岡部幸明さん、庄司敏夫さん、岩崎邦宏さんにインタビューを行っています。
残る1人、福井誠さんは残念ながらすでに亡くなっていました。
その時拝見した銅メダルと一緒に撮影した岡部さんです。
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'64年の東京五輪で日本競泳陣はメダルラッシュが期待されていたにもかかわらず、
最終日の最終種目の男子800メートルリレーまでメダルゼロ、国民の期待と注目を
一身に集める中のレースだったことは想像に難しくありません。
さぞすごいプレッシャーだったことだろうと思い、3人にお聞きしましたが、
総じて「そうでもなかった」と言います。
そして「アメリカ以外には勝てると思った」「冷静だった」とも。
今回のリオ五輪800メートルリレーの銅メダルメンバーの会見を聴いていると、
52年前のメダリストたちの姿とコトバとダブる。
トビウオスイマーのDNAは確実に受継がれているのだろう。

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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