文化放送

鎌田實×村上信夫 日曜は頑張らない

鎌田 實
鎌田 實
(かまた みのる)

医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、 東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会 放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」 「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

村上 信夫
村上 信夫
(むらかみ のぶお)

1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com

過去の記事

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2025年6月27日

6月22日 第676回放送 

働く高齢者が増えています。65歳以上の就業者は昨年930万人で過去最多を記録。
高齢者の4人に1人が働いています。背景には人手不足が考えられますが、定年退職後
に再就職している人の方が死亡リスクは低下し、認知機能低下も少なく、脳卒中の発症
も少ないそうです。今週は『75歳以上のばあちゃんが働く会社』を紹介いたします。

福岡県の耳納連山を背にした「うきは市」は、市民の6割が高齢者という超高齢地区で
「ばあちゃん」が多数います。75歳以上の女性を積極的に雇用し「いきがい」と「収
入」を得られる働く場所を提供しているのが2019年創業の『株式会社うきはの宝』
です。社長の大熊充さんは「ばあちゃんと故郷に恩返したがしたい」と創業しました。
うきは市で生まれた大熊さんはバイク屋経営を夢見るほどのバイク好きでしたが、自損
事故で九死に一生の大ケガを追いました。今も右腕に後遺症は残っていますが、20代
半ばの4年間を病院の入退院で過ごし自暴自棄になっていました。心を閉ざした入院中
の大熊さんに、ばあちゃん達は遠慮なく語り掛けます。根負けした大熊さんは少しずつ
会話を交わすようになり、いつしか体も心も徐々に回復していることに気付きました。
「いつかばあちゃん達に恩返したい」と思いつつ就職先を探しましたが採用されること
はなく、ここで発想の転換をして「必要とされる人間になろう」と地域活性化を学べる
『日本デザイン学院・ソーシャルデザイン科』に入学。イベントで木藤亮太さんと会い
「地域活性化に大切な旗振り役は君がやれ!」と鼓舞され、会社設立に繋がりました。
業務の内容は『ばあちゃん新聞』の発行。懐かしい料理が好評の『ばあちゃん喫茶』や
通販で人気の『密な干し芋』など「ばあちゃん」をキーワードにビジネスを展開中です

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放送日:2025年6月22日

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