【サッカーW杯コラム】スウェーデン戦レビュー
決勝トーナメント進出は3大会連続である。
まずは第一関門突破だ。決勝トーナメント進出が第一関門なんて夢のようだ。
今日解説をしてくださった城彰二さんの時代には考えられないことだ。
日本が初のW杯出場を目指した97年のアジア最終予選。初戦のウズベキスタン戦のキックオフ直前、三浦カズ選手と城彰二選手が国立競技場センターマークに置いたボールに両手をを置いて魂を込めたシーンが忘れられない。絶対にW杯に出るんだ。フランスに行くんだという当時のサッカーに携わるものすべての思いが込められたボールは今も日本のサッカーを守っているのだ。
試合は城さんも指摘されたが、日本は全体的に動きが重かった。グループステージ3戦目。疲れもたまる。後半かなり相手にペースを握られそれでも引き分けることができたのは、実力もそうだが大会を多く経験しW杯の戦い方というものが共通認識としてあるからだろう。
改めてサッカーの面白さと難しさを感じた試合だった。
後半11分前田大然のゴールで先制した後、城さんが指摘が興味深かった。
前線から相手DFにプレスをかけようとした上田綺世が後方からのサポートがないのでもっと上がってほしいと身振りを示した。
しかし特にディフェンダーは1点先制した直後、どうしても少し守備に重点を置きたい。そうした心理がラインを下げることにつながり中盤にスペースができた。
その一瞬をエランガにつかれて失点した。攻撃と守備のバランスをチーム全体で共有する難しさだ。
決勝トーナメントを戦うにあたって今後これはますます重要なファクターになる。
決勝トーナメント初戦の相手はブラジルになった。本当に本当に大一番だ。
W杯の舞台で本気のブラジルとどう戦うのか。新しい最高の景色を見ることができるのか。
運命のキックオフは30日午前2時だ。
文 スウェーデン戦実況担当 長谷川太
写真 共同通信社 前田大然のゴールの瞬間
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