【サッカーW杯コラム】チュニジア戦レビュー

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ゴールラッシュ! 痛快なゲームだった。
写真は、「メジブリを徹底マークする富安健洋」。

2試合終えてまだピッチに立っていないフィールドプレーヤーはベテランの長友佑都と追加召集の町野修斗の二人だけ。これが大変大きいことだ。
長丁場のW杯を勝ち抜くためには二つのチームが編成できるほど選手層が厚くなければ不可能と言われる。ほぼすべての選手がわずか2試合でW杯のピッチを経験できた。今後の選手起用に幅が広がるし、このチュニジア戦前の久保建英のようにアクシデントが起こった際の不安を最小限に抑えることができる。
現在は5人の選手の途中交代が認められる。試合途中にフィールドプレーヤーの半数を入れ替えることができるこのルールをいかに有効に使えるかは現代サッカーの大きなポイントになる。
試合の中継の中で解説の福田正博さんも指摘されたが、2試合先発の鎌田大地に休養を与え、今後必ず力が必要になる瀬古歩夢、後藤啓介にピッチ上での経験を与える。先を見据えた起用ができたのも、チームが安定した試合で4-0と大勝できたからだ。

さてこのチュニジア戦。富安健洋が相手のエース、メジブリを徹底マークでつぶすプレーが目立った。今はほとんど見られない古典的3バックのストッパーが相手の2トップをマンマークするようだった。
相手がボールを保持しない状況でも追い回すこのやり方は、スタミナを消耗するし守備のやり方としては効率が悪い。なぜこんなやり方をしたのか。ここからは私の深読み。メジブリを仮想ブラジルのヴィニシウスとしたのではないか。
決勝トーナメントに進めばブラジルとR32で対戦する可能性があり、王国のエースを完封することは勝利への最低条件になる。

このチュニジア戦はただ勝っただけではない。「先を見据えた」選手起用と戦術。大変価値あるゲームになった。

そして福田正博さんとともに実況を担当した小宅世人アナウンサー。多くはない準備期間で頑張った。賞賛していただけると嬉しい。

文:スウェーデン戦実況担当 長谷川太  写真提供:共同通信社

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