内田樹「戦国時代の武道の教えは敵対しないこと」
合気道など武道家としても知られる思想家の内田樹さん。
7月7日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、武道について語ってくれました。
内田「合気道は51年やってます」
大竹「凱風館という道場をお持ちですよね?」
内田「道場は15年ですね」
大竹「師となる方は多田さんという方だそうですね」
内田「多田宏先生、96歳で元気に先生やってらっしゃいます」
大竹「その方は、まさか道場に来ているわけじゃないですよね」
内田「凱風館には年に一度くらいしかお見えになりませんが、ご自身の道場が東京の自由が丘と吉祥寺にあるんですが、そちらでは門人たちを指導されていますよ。2週間後にはイタリアで多田先生の集会がありまして、ヨーロッパ中から1000人くらいの人が集まります」
大竹「内田さんがやってらっしゃるのは合気道だけですか?」
内田「合気道だけじゃないんですよ。杖と居合と新陰流という剣術ですね」
小島慶子「それは古武道という言い方でいいんですか」
内田「杖道とか居合っていうのは近代武道として認定されてますけど、新陰流は古武道といってもいいんじゃないですかね。戦国時代発祥のものですから」
小島「本当に命がけでやってた人たちの体の動かし方なんですね」
内田「命がけでやってた人の命のやりとりっていうのは凄く面白くて、僕らの常識と逆になっているんです。例えば勝敗を争うと負ける、強弱を競うと弱くなる、とにかく敵対するとダメなんだ。敵対しないのが一番いいんだという教えなんです。本当に戦いの現場をずっとやってきた人たちの実感なんでしょうね」
小島「敵対すると殺されちゃうからですか?」
内田「いや、そうではなくて、怒りとか恐れとかは人間の心身のパフォーマンスを下げるんですよ。怒ってカーッとなって、こいつを何とかしてやろうと思っていると、反応が遅くなるし、運動の伸びも悪くなってくるので、ヘラヘラっとしてる時の方が圧倒的に心も体もパフォーマンス高いんです」
小島「戦場ではニコニコしながら敵をやっつけていたんですかね?」
内田「それはどうでしょう?」
番組では他にも内田樹さんが色々なテーマでお話しています。
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