中島岳志「議員定数の削減は私たちの主権の目減りと考えるべき」
現在、国会では議員定数の削減という話が出ています。
7月7日の「武田砂鉄 ラジオマガジン(文化放送)」では、東京科学大学教授の中島岳志が議員定数削減について話しました。
中島「今は小選挙区と比例代表の並立ですが、国会では小選挙区はそのまま、比例代表のほうを大幅に減らすという案が出ています。私はこの議員定数削減という考え方に少し疑問を持ったほうがいいんじゃないかなと思うんです。世論では削減してもいいんじゃないかという声が多いようなんですけど、議員定数の削減というのは私たちの主権の目減りだと考えたほうがいいと思うんです。間接民主制ですから投票して自分たちの声を乗せた議員が国会で色んな議論をするというのが今の在り方なわけです。その数を減らしていくということは私たちを代弁してくれる人の数が減っていくということ。逆にいうと私たちの声が、その分届きにくくなるということなんです。
問題にするべきなのは国会議員がちゃんと働いているかどうかっていうことです。数を減らせばいいということではないはずなんです。日本の議員数ってそんなに多いのかというと、諸外国と比較して少ないといわれています。100万人あたりの日本の議員数は5.6人。ドイツは9.7人、フランスは14.3人、イギリスは21.7人ということで日本の4倍です。
また、比例代表を削ると明らかに中小政党に不利になります。小選挙区制というのはどうしても1つの選挙区から1人しか当選しませんから、どちらかというと二大政党を導く制度だといわれています。それに対し、比例代表は色んな政党が一定数集めると当選する方法なので中小政党がある程度、議席数が取れるというシステムです。
しかし今、日本の衆議院の比例代表は中小政党に不利に作られているんです。
なぜかというと参議院は全国区ですが、衆議院選挙はブロック制が導入されているからなんです。ブロック制とは各地方にブロックがあって、そこから何人当選するという仕組みです。例えば四国ブロックは定数6なんですけど、共産党とか、れいわ新選組はハナから当選が見込めないんです。今、自民が3、立憲が1、国民が1、公明が1ですので、ただでさえ中小政党が不利な状況なのに、さらに比例の定数を減らすとなると、中小政党には滅茶苦茶厳しくなります」
番組では、この他にも中島岳志さんが議員定数削減について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
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