「インスタライブをやれ」と言われる40〜50代の教員たち。看護専門学校の深刻な学生不足

「インスタライブをやれ」と言われる40〜50代の教員たち。看護専門学校の深刻な学生不足

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フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄 ラジオマガジン」(文化放送)。8月5日(水)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、水曜前半レギュラーの組織開発コンサルタント・勅使川原真衣が、今、看護専門学校で起きている数多くの問題について語った。

勅使川原真衣「志願者数が足りない。だから志願者を確保するため、
年42回オープンキャンパスを開く。それも6人の教員で持ち回りで……って、
これ、大学の広報部の話かと思われたかもしれませんが、今日は大学の広報部の
話ではなくて、看護専門学校で学生に看護を教える先生方の話です。
今冒頭申し上げたのは、まさに先生方がやってらっしゃること、これ実話でして、
年間42回オープンキャンパスですよ!」

武田砂鉄「もう月何回やってるかってことですよね?」

勅使川原「そういうことです。で、それだけやって集まるのは1人2人だったりも
するっていうことなので、大変みたいなんです。
なんでこんなことを申し上げているかというと、この夏、先月末まで私、
全国から集まってくださった看護学校の管理職の先生方を対象に、
ある看護専門学校で『看護学校経営論』というものの集中講義を担当させて
いただきました」

武田「また色々やってますね」

勅使川原「ええ、色んなことやるんですよ。で、そこで色んなお話を伺いまして
『あ、これって看護学校の特殊事情ってことじゃないんだな、だいぶ大きな
社会課題だな』と思いましたので、今日この場を借りて問題提起したいなと思います。
別に私が全国調査をしたわけではないんですが、多分どんな業界でも皆さん、
重なる部分はあるんじゃないかなっていう風に思っています」

武田「はい」

勅使川原「看護学校で今何が起きているかですけども、まず、冒頭も申し上げましたが
受験者数、減ってますね。これ単に『少子化だからしょうがないんじゃないの』って
ことではなさそうでして、厚生労働省の資料によりますと、看護専門学校の受験者は
2015年におよそ8万7000人であったのが、その10年後、2025年には3万2135人と、
10年間で6割以上減っていると」

武田「そんなに減ってるんですね!」

勅使川原「ガクンといってるんですね。最近の5年間だけでも47.2%減と
いうことで、約半減しているということですよね。
でも、18歳の人口っていうのは1割減ぐらいってことなので、まあ圧倒的に
それを上回るそのスピードで減っている。
その背景には、少子化っていうものと、ペースは違いますけども
看護専門学校で言うと、看護系大学への進学志向は高まっているということ
なんですよね。大卒資格にもなるしっていうところだと思うんですけども。
であったりとか、あとは看護職そのものを選ぶ若者自体が減っている
ということもあると思います。医療・福祉は大変な現場だっていうのは
もう知れ渡っていますので、なかなかやってくれる方が少ないようです」

武田「うん」

勅使川原「ただ、看護専門学校の定員の充足率っていうのは、2025年度に
初の8割を下回って79.5%っていう風に言われていますので、
学生を選ぶ学校であったはずが、今は学校の側が学生から選ばれるために
奔走しているというような状況であると。なのでその定員を埋めるために入試、
3月末まで複数回、もう何度でも行うと。そして、学校説明会もたくさん開きます。
だから高校に、もう先生方が出向いていって、スカウトじゃないですけども、
唾をつけて帰ってくるとか、SNS、先生方がおっしゃってたのは、40~50代ですよ、
だけど『インスタライブをやれ』とか言われる」

武田「えーっ?」

勅使川原「『インスタでやんないと若者集まんないからって言われるけども、
私たちがやってもね……』、というところでなかなか苦悩がありそうでした。
そんな感じなんですけども、まあ概して、選抜機能というのは弱まっていて、
基礎学力だけじゃなくて、学習習慣そのものであったりとか、生活リズムの問題、
それからメンタルの問題、発達特性を抱えてらっしゃる方や家庭事情などなど、
色々な困難を抱えた学生さんたちが入っていらっしゃる状況とは言えそうです。
多様な学生が看護を学ぶってこと自体は全く問題ではないです。そこは声を大にして
言いたいんですけども、ただ問題は学生の学ぶ条件は大きく変わっているのに
学校に求められる成果と、そのために配備されている人員は、大して変わっていない
どころか、条件的には過酷さを増しているんじゃないかっていう点。
これはちょっと危険かなと思うんですね」

この後も勅使川原真衣さんは、看護専門学校が抱えている深刻な問題点について詳しく語っています。気になる方は、radikoのタイムフリーでご確認ください。

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