長引く大雨…「過去の経験や常識が通用しなくなっている」警戒を!

長引く大雨…「過去の経験や常識が通用しなくなっている」警戒を!

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毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。

「前線+台風=大雨」典型的な大雨のパターンで、長く大雨が続いています。

9月5日には一時「レベル5土砂災害特別警報」が鹿児島県屋久島町に発表され、夜には奄美地方で線状降水帯が発生。きょう9月6日朝には伊豆諸島南部に「線状降水帯直前予測」も発表されました。
本州の南岸に停滞している秋雨前線に向かって、沖縄付近にある台風24号から暖かく湿った空気が流れ込んでいます。きょうは前線が本州付近に北上するため明日7日にかけて、東北から西日本の大平洋側を中心に大雨となる見込みです。東京の雨のピークは明日未明から朝にかけてとみられます。低い土地や地下施設への浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。月曜朝通勤・通学の時間帯にも影響が出る可能性があります。
最新の雨雲の動きは気象庁HPで確認してください。

連日のようにどこかで観測史上1位となる記録的な大雨が降っている印象です。
先日、気象庁・異常気象分析検討会の東京大学名誉教授中村尚会長は「過去の経験や常識が通用しづらくなっている。温暖化の影響もあって海面水温も高いし、水蒸気量も増えている。観測史上1位の大雨は十分想定しなくてなならない。早めの備えをしていただきたい」と述べました。
(向かって左が中村尚会長)

先日の「千葉豪雨」では13人が死亡していますが、そのうち4人は冠水した道路で水没した車内に閉じ込められるなどで亡くなっています。
きょうの「防災アワー」はJAF認定セーフティアドバイザーの杉本実さんに冠水した道路の危険性や運転の注意点、事前の備えについてお話頂きました。
以下、杉本さんによりますと…
「豪雨の際は不要不急の車での移動を避けることが基本ですが、どうしても移動が必要な場合は、危険箇所に近づかないことが最も重要」
・冠水した道路は濁っていて水深を測ることが難しく、特に夜間は判断が困難
・水面下ではマンホールの蓋や側溝の蓋が外れている可能性があり、そこへ進入することは非常に危険
・日頃からハザードマップを確認しアンダーパスなどの冠水しやすい場所を把握しておく必要がある

「走行中に予期せぬ冠水・浸水に遭遇した場合は、まずスピードを落とすことが不可欠」
・水深が深くなくても、対向車が起こす波によってエンジン内に水が吸い込まれ故障する原因になる
・スピードを上げると波が高くなり、歩行者や周囲の車に迷惑をかけることにもつながる
・急な豪雨で視界が悪くなった場合は、ハザードランプを点灯させ、駐車場や道路の端などの安全な場所に車を寄せてやり過ごすのが適切

「車からの脱出方法…万が一、エンジンが止まってしまった場合は、命を守るために車内から脱出する行動を優先」
・ドアを開ける: 慌てずにロックが解除されているかを確認し、ゆっくりとドアを開ける
・窓を下げる: 水圧でドアが開かない場合は、窓(ドアガラス)を下げてそこから脱出
・ガラスを割る: 電気系統の故障などで窓も開かない場合は、脱出用ハンマーや、先端に突起が付いた非常信号用具(発炎筒)を使用してガラスを割る。
ガラスを割る際は、運転席ドアガラスの四隅、特に前方の下部を叩くのが最も効果的。フロントガラスや、一部の車種のドアガラスに使用されている「合わせガラス」はハンマーでは割れない。事前に自分の車のガラスが「合わせガラス」なのかを確認しておき、運転席側が割れない場合は後部座席のガラスを試してみる。脱出後に冠水した道路を歩く際は、足元が見えないため、浅い方に向かってゆっくりと確実に歩くことが大切

きょうの「防災アワー」聞き逃した方はradikoでぜひお聞きください。

気象予報士 防災士 気象庁担当記者 伊藤佳子


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